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26.告白の決意2

「蓮さん、紅茶入りました」 「…ん、ありがとう」 卓台にトレイを置いたのを確認して、ヒロの隣にくっついて座った。 「あの…?蓮さん……?」 「やだ?」 「…えっ…その、……嫌とかじゃなくて…」 「俺……、キモくない?」 「えっ、なんでっ!?」 「じゃあ、しばらくこうしてて、いい?」 「はいっ!」 ヒロの隣は、安心するけど、……心臓が、ドキドキ煩い。 朝一緒に電車に乗ってる時は、こいつが変なこと言うから落ち着かないんだって思ってた。 胸がざわざわして、触れられると必要以上に慌てて。 ───違ったんだ……。 俺、とっくにヒロのこと、好きだったんだ。 好きなのに気づかなかったとか……… 「ばっかみてぇ…」 零れた呟きに、ヒロが反応する。 …顔、近ぇよ、ばか。 手を取って、自分の頬を撫でさせる。 「……俺、お前に話、あるんだ」 「話、ですか……?」 「……そ。話」 伝えなきゃ、な。 それでどう変わるとしても、このまんまズルズル傍にいるだけじゃ、辛いもんな。 付き合ってないからって、他の奴にも手ぇ出されたら……。 「俺───」 「その前にっ」 ヒロの手が、ガッと俺の両腕を掴んだ。 必死な顔が、迫ってくる。 「蓮さん…」 顔が熱くなって、そっと目を逸らした。 「話したいんだけど……、また襲う?」 「っ…襲わないですっ!じゃなくて、俺っ、蓮さんに訊きたいことがっ!」 「…なぁんだ。ヒロがしたいなら、してもいいのに」 「っ…からかわないでください…」 「ヒロは、俺とシたくないの?」 「シたいですっけど!…先に教えて欲しいです」 からかってなんか、ねぇよ……ばか。 教えて欲しいと言う割にいつまで立っても疑問を口にしないものだから、その視線から逃れるように、テーブルに置かれたミルクティーを口に運ぶ。

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