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というやり取りで一旦落ち着いた。どこまで人がいいんだ、斎藤は。他にもメッセージをやり取りしてる人なんてたくさんいるだろうに、スマホを持って慌ただしくしている斎藤を想像すると、なんだか笑えてきた。 というか、日比谷にはなんて伝えるんだ?まさか、俺が好意を寄せてるから、なんて言うんだろうか……。それはないよな、流石に……。ああ、気になって夜も眠れない。でも日比谷に聞いてくれてる最中だから、催促もできないし……。 日比谷と斎藤と出かける。どこに行くんだろう。また図書館か?図書館だとあまり会話はできないよな。ほとんど誰かと出かけたことがないから、デートスポットなんてわからない。 スマホを見るが、まだ返信はない。落ち着かないけど今後に期待している自分がいる。スマホを胸に寄せきつく握りしめた。当然なかなか眠りにつけず、長い夜を送るのだった。 翌朝、寝不足な目を擦りながらスマホに目をやると、1件のメッセージが入っていた。早朝に送られている。急いで既読をつけた。 『かわしー、おはよ! 遅くなってごめん!ひびやんもいつでも大丈夫だって!今週の日曜日とかどうかな? 場所とかはまた改めて決めるな! じゃあ今日も1日頑張ろー!』 視界が一気に明るくなった。まだカーテンも開けてないのにな。 「…………っ!」 声にならない喜びで胸がいっぱいだ。また日比谷に会える。プライベートの日比谷をもっと知りたいんだ。ありがとうな、斎藤。俺は掛け布団をぎゅっと掴んだ。

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