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明るくて賑やかな斎藤が、今日はずっと聞き手に回っている。本当にいいやつだな。部活も忙しいだろうに、こんな遅い時間に電話をしてくれた。彼女にとっても斎藤は自慢の恋人なんだろう。 「聞いてくれてありがとう、斎藤」 『こちらこそ、結局何もできなかったけど……』 「ううん、おかげで少し気が楽になったよ」 『よかった。ただ、これだけは覚えておいて?ひびやんはかわしーのこと嫌ってないし、信頼してるってこと』 斎藤の言葉が胸に入り込んでくる。じんわりと温かくなり、優しい気持ちになれた。もちろん、日比谷の過去は気になる。けど、言わなくたって俺の気持ちは変わらない。これで前を向いて歩けそうだ。 「そっか。ありがとう」 日比谷、あの時はごめんな。またこれからも、たくさん話そうぜ。

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