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いつも決まってそう言われた。僕は本当に世界一なんだろうか?そんな疑問を持ちつつ、居心地の悪い道を駆け抜けた。 そんな毎日だからか、僕は人が信頼できなかった。生まれ育った環境で全てを決められる。人は他人を悪く言って生きていくものだと。そして僕は自分自身のことすら信じられなかった。好きなことも楽しいことも何もない。何のために生きているのかわからなかった。 小学校のクラスメイト達も、離れたところから口々に言う。 「一葉くんって、何考えてるかわかんないよね」 「いつも1人だし、喋らないし。つまんないよなー」 「うちのお母さんも、一葉くんとは関わらない方がいいよって言ってた。一葉くんのお母さん、すごく若くて変なんだって」 「俺のお母さんも言ってた!一葉くんのお母さん、男の人と変なことする仕事してるって。だから一緒に遊ばないでって」 同級生からも僕は避けられていた。いや、避けられていたし、僕自身も避けていた。僕は生まれた時から父親がいないし、母親も仕事でほとんどいない。それが普通だった。でも彼らの言葉を聞いていると、僕が普通じゃないんだと気づかされた。 どう頑張ったってみんなと仲良くできない。僕は孤独な小学校時代を送っていた。

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