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「習い事もたくさん習わせて、全部僕のためって……。違う!それは僕のためなんかじゃない!自分のためだろ!子供のうちに変な男と駆け落ちして、勝手に僕を生んで、家族も友達も失って……。自分1人でも育てられるって見栄を張るためにだろ?結局自分のために僕をいいように操ってるだけだろ……!!」 言いたくないのに。本当は言いたくないことを口にしてしまった。もう僕にはどうすることもできなかった。 「僕なんて生まなきゃよかったじゃないか…………っ!!」 最後にそう言い放ち、僕は音を立ててドアを閉めた。母がどんな顔をしていたかはわからなかった。 心なんてなくせばいい。心なんていらない。そんなものがあるから、いちいち傷ついたり悲しくなったりする。全部主観的に捉えるから辛い思いをするんだ。じゃあ、客観的になろう。そうすればどんなに酷い言葉を投げかけられようが、苦しい仕打ちを受けようが、流すことができるし痛みも感じない。 そうだ、全て捨ててしまおう―― 僕の運命の歯車は、こうして動くことを止めた。

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