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由梨は一息ついて笑った。俺が彼女を好きな理由。それは可愛いから、だけじゃない。由梨は可愛くて学校でも1位2位を争う美少女とか言われてるけど、俺が本気で好きになったのはそこじゃない。
穏やかな口調なのにはっきりと物を言う。芯がある。柔らかな雰囲気をしていながら、誰にも流されない自分を持っている。そんな強い一面に俺は惚れたんだ。
「ありがとう。やっぱり由梨はしっかりしてるわ」
「へへ、思ったことを言っただけなんだけどね」
俺はいつまでも由梨には敵わない。隣で無邪気に笑ってくれるだけで、俺は満たされるんだ。
「よし、じゃあ今から近くのクレープ屋に行こうぜ!最近新しくできたんだ」
「え!行きたい!文哉くんはもう行ったの?」
「いや、通りかかっただけだよ。前から気になってたんだ」
今度ひびやんとかわしーも連れてこようかな。いつかは由梨のことも紹介したいな。きっと由梨ならすぐ打ち解けてくれるはずだ。幸せを噛み締めながら、俺は由梨に笑いかけた。
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