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38.穏やかな休日4
シャツの裾の下から手を挿し入れ肌を指先でくすぐると、相馬の体がビクンッと震えた。
くすぐったがり。腹の辺り弱いのか?
いい腹してるよな…。筋肉質で、触ってて気持ちいい……。
なんか、美味しそ…。
筋肉の割れ目をぺろりと舐めると、お腹にギュッと力が入った。
いいな。筋肉…。
俺も腹筋とか頑張ってるのに、こんな風になんないもんな。
……てか、ちょっと触られたぐらいでデカくしてんじゃねぇよ。
布地越し、膨らんだ部分を甘噛みすると、相馬がビクンと体を跳ねさせた。
「ヘンタイ。落ち着いて寝らんねーだろ」
「えっ、だってそれはっ……それはない…ヒドイ……」
「じゃあ大人しくしてろ」
ヒドイのはどっちだよ。
今まで散々、女とこういうことしてきたんだろ。
やっと、俺のものになったんだ。
黙って大人しく、甘えさせろ……っ。
腰に腕を回して、指先で背中をツツ──となぞる。
「んっ……角谷ぁっ…」
ヘンな声出して訴えるから、こっちまで変な気持ちになってきた。
……なんでこんなになってるの…?
反応して硬くなってきたそこに、唇を押し当てる。
どうせ他のヤツ相手でも、同じようになるんだろ?
颯斗兄も、こんな思いしてきてるのかな…?
相馬兄弟、ほんと最悪だな。
颯斗兄と壱哉さんが付き合うようになったのは、高校の卒業旅行からだったと聞いた。
何故か2人で行くことになってしまった、1泊2日の箱根旅行。
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