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認めたくないこと12

 固く閉じていても中に侵入してくる。  首筋が強ばる。  意識が遠のきそうだ。  限界にきて、空気を求めて口を開ける。 「はっ、はぐッッ」  一息も吸えないうちに押し込まれた。  必死で息をするが、絶え間なく顔をスライドさせられて脳が焼けそうになる。 「フェラ顔アップで撮ろうぜ」 「この際目隠しも外しちゃおうか」  解放された視界でおぞましいものが見えて急いで目を瞑る。  それを見て笑い声が広がる。  涙が絶え間なく頬を伝った。 「ん、く、んん。ふッッぐ」 「はは。エロ過ぎ」 「じゃあ、こっちも攻めますか~」  グチリと指が入ってくる。  がくんと仰け反った。  目を見開いて。  天井が歪んで見える。  けれど声は出せなかった。 「すっげうねってる」 「やべ……」  グネグネと中で指が動く。  痛みはそれほどなかった。  だが、不快極まりなかった。  異物を押し出そうと腹筋に力がこもるが、また再開した乳首への悪戯に脱力する。  全身がもう脳の支配下になかった。  両手は醜いモノを握らされ、口には咥えさせられ、足は開いたまま固定されている。  すぐに二本目が入れられる。  グジュグジュに掻き回される。 「ぐっ、んん、ふうっ」 「お前そろそろ代われよ」 「だってこいつの口気持ちよすぎて」 「イけ、ばーか」  ぐっと奥まで貫かれたかと思うと、喉に液体が注がれた。  胃から吐き気がせり上がってくる。  口を解放されると同時に激しく咽せた。 「げほっ、う、え」 「じゃあ次おれー」  抵抗する前に口に突っ込まれた。  顎が砕けそうになる勢いで。 「お前乱暴すぎんだよ。軽く飛んでんぞ忍ちゃん」 「本当だ。白目剥いてる」 「カメラ。ちゃんと写せよ」  なにもかもが、現実味がない。  こいつらの言葉も。  疼きも。  指が抜かれる。 「そろそろいけんじゃねーの」  行為自体も。  

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