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第13話 佐々木チョイスのAV

お姉さんがめちゃくちゃ積極的で、年下のチェリーボーイをガンガンに攻めまくってる……! 佐々木の事だからガンガンくるような女は苦手で、清純で優しそうな女の子と探り探りの純愛系幸せスローセックス、みたいなヤツかと予想してたのに、大外れだった。佐々木はこんなエロいお姉さんが好きなのか……? まぁでも、佐々木からガンガン攻める姿も想像できないし、相手の方が積極的な方がいいのかもな。 実際このお姉さんときたら、艶かしいエロエロボディでチェリー君を誘惑してホテルに連れ込むや否や、服をひっぺがしてお風呂でいきなりサービス全開。体を洗ってあげるふりをしての手淫で、手っ取り早く一発射精させていた。 展開がめっちゃ早い。 しかしその手つきはさすがにプロの貫禄で、あんな風にいやらしく触られたらオレでも勃っちゃう……ってちょっと赤くなったよね。 「ねぇ、皆で鑑賞会してる時ってどういう事話すの?」 画面に釘付けになってたら、突然佐々木が話しかけてきてちょっと焦る。今ちょっとだけ興奮してたのバレたかな。バレてない事を祈りつつ、オレはなんでもない風を装ってこう返した。 「えー、乳がデケェとか顔が好みとか、あれやって欲しいとか……?」 思い出そうとしてもたいしたこと言ってないし聞いてない。AV鑑賞会は視覚も聴覚もAVに持ってかれてるもんだ。なんせ鑑賞会なんだから。 「だいたい頭まわんなくなるからさ、見たまんま口に出す事が多いかな。つーかこのお姉さんもめっちゃ乳デカいよな!」 佐々木に同意を求めようと振り返ったら、佐々木はオレをガン見してた。 「なんだよー。佐々木がエロビデオ見てる顔見られたくないって言うから見ないようにしてたのに。お前が見るなっての」 「気を使ってくれてたんだ。ありがとう」 佐々木ににっこりと笑われて、オレは気まずくて目を逸らす。こんな時まで爽やかな笑顔すんなよ。まったく、これだからイケメンは。 チラッと佐々木の股間を見てみたけど、まだ兆してすらいないみたいだ。オレの顔なんか見てる場合か。 「でも確かについ見ちゃうよな。宮下、どんな顔して見てるのかなって、やっぱり興味あるし」 ぐぅ……あの時からかったのが、こんなところで効いてくるとは。AV見てるとこガン見されるの、めっちゃ恥ずかしい。佐々木じゃないけど、悪趣味だわホント。 「バーカ、ちゃんと画面見てろよ。お前が見たくて選んだんだろ?」 横に座ってる佐々木の顔をグイグイ押して、無理矢理画面の方を向かせてやった。だがしかし、佐々木もAV鑑賞中のオレを見てたなら、オレが遠慮することないんじゃないかって思い当たって、佐々木の方を見たい気持ちがむくむくと大きくなってきた。 画面の中では相変わらず風呂場の中で、お姉さんがチェリー君を泡だらけのまま攻めている。バスマットの上に泡まみれのまま横たわるチェリー君に、お姉さんがその豊満な体を擦り付けて全身でご奉仕中だ。 めっちゃエロい。 チェリー君のそそり立ったチェリー君に、お姉さんの下半身が触れるけれど挿れさせては貰えない。焦らされてるみたいでこっちまで腰がじぃんと熱くなる。 ひと通り洗われたチェリー君は促されるままバスチェアに座らされ、バッキバキに勃ちあがったままシャワーで洗い流されている。時々後ろからたゆたゆとしたお胸様を押し付けられて、人ごとながらいつチンコが爆発するかわかんねぇな、と思った。 チラッと佐々木の方を見たら、テレビの方向いてたくせにオレを横目で見て、フッと笑いかけてくる。なんでこんなエロいシーンでそんな穏やかな笑顔浮かべられるんだよ。意味が分からん。 佐々木が画面に釘付けになってる顔は拝めそうにもなくて、オレは仕方なく再びAV鑑賞に戻る。 画面の中ではお姉さんの手が泡まみれのままチェリー君の体中を撫でているのに、肝心のイチモツには触れてくれないのが尚更もどかしい。 やっべ……さすがに勃ってきたわ。 お姉さん、早くイかせてやって。チェリーにアレはツラい。と思ったら、お姉さんはあろうことか後ろから手を回しチェリー君の根本をキュッと左手で強く握ったまま、右手で圧巻の手淫を始めた。 オレの股間も一気にヒートアップする。 「うっわ、エロ……チェリーにあの攻撃はオーバーキルだよな」 って佐々木の方を見たら、佐々木はまたオレをガン見していた。急激に恥ずかしくなって、オレはまた佐々木の顔グイグイと押す。 「バカ、もうこっち見んなって!」 なのに、今度は佐々木の顔を押してた手を握られて、心なしか佐々木が顔を寄せてくる。 「ごめん、だってあんまり真剣に見てるから。もしかして勃った?」 どストレートな質問に、思わず赤くなる。佐々木の視線を受けて、オレの股間はさらに熱を持った。 「あ……大きく、なった……?」 やめて。そういうの口に出すの、マナー違反だからぁ! 「勃つだろこんなん。見るならこのお姉さんのテク見てろよ。すげーぞ、あの手の動き」 「ああいうの、好き?」 真っ直ぐにオレを見てくる佐々木の目が、なんだかいつもより怖かった。

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