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fail③
「何言ってんだよ?」と別の男が言う。
「よく見てみろよ、男のくせにすげえ綺麗な顔してやがる。」
「どれどれ?」
別の男が近寄り、ハルの顔をまじまじと覗き込む。
「……ッ」
二人の男に顔を穴が空くほど見られ、不快と羞恥からハルは少し顔を歪ませながらも男達を睨みけた。
「…本当だぜ。その辺のアイドルみたいじゃねぇか。最近流行ってるよな韓国系の。詳しくねぇけどさ。」
「おいおい油断すんなよ。あんな遠くから俺肩を撃ち抜いたんだぜ、そいつ。」
痛みのせいか先程から黙っていた男が口を挟んだ。
「それはそうだが、このまま殺すのは勿体ねぇな。」
「確かに。」
男達は目を合わせると、下品な笑みを浮かべ、舌舐りをした。
一人の男がおもむろにハルの服を捲り上げた。
「…な…っ」
突然の行為にハルは驚く。
ハルの白い腹部が男達の眼前に晒される。
「へえ…」
リーダー格の男が感嘆したような声を漏らす。
「本当に野郎の腹かよ。すっげぇ綺麗じゃねぇか。鍛えてんのかと思ったけど腹筋全然無いんだな、お前。」
と別の男が言った。
「…ッ…黙れ…!」
ハルは、気に障ったようで鋭い睨みを効かせて言った。
「ハッ、もしかして筋肉が付かないのを気にしてたのか?褒めてんだぜ。柔らかそうで、女の腹みてぇ。いや女よりもエロいなぁ。」
「腰も折れそうに細いし、ウエストも少し括れてるもんな。好みの体だ。」
「へその形もいいな。小さくて縦長で綺麗だ。」
大人の男3人にお腹を観察され、口々に感想を言われたハルは顔を赤らめた。
「なんだ?顔が赤いぜ?もしかして恥ずかしいのか?あんなとんでもねぇ殺気垂れ流してやがったくせに、こういうとこはまだまだガキなんだな。」
リーダー格の男は楽しそうに言うと、ハルの服を一気に上まで捲り上げた。
「や…っ」
晒された上半身を隠すことが出来ず、恥ずかしさにハルは思わず声を上げる。
男達はハルの胸の突起を目にして、ゴクリと喉を鳴らし、1人が「…やべぇ…」と呟いた。
「…男の乳首ってこんなピンク色だっけ…?」
「すげえ綺麗なピンク色してやがるよな…肌が白いから余計にエロく見える…」
「小粒で可愛いな。やべぇ、興奮してきた。」
男達の目は明らかに情欲の色を孕んでいた。
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