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番外編 たまには下も見て
※立岡のお話です。
***
──午後3時。
今日はすごくいい天気で、朝から仕事があってそれを済まし、カフェで遅めの昼食をとって眞宮組に向かっていた。
気分がいい。
ちょうどいい気温に、温かい太陽の光。新しい別の世界に来たみたいに気持ちがいい。
なのに、それは突然起こった。
右足に感じた違和感。『あ、何か踏んだ。』じゃなくて『やってしまった』と直感した。
ゆっくり右足を上げると少しの抵抗力を感じた。ぱっと靴の裏を見れば、ベッタリとついていたガム。
気分がよかったのに、一気にテンションが下がった。
まあ······まあね、ガムはティッシュで取れるし······靴の裏だし、例えこれが仕事用の高い靴だとしても、靴の裏だから、見えることは無いし······。
「············」
兎に角、どこかに座って早いところこの汚物を靴から剥がそう。
そうして道の端に行き、置いてあったベンチに腰をかける。
今日は運良く持っていたポケットティッシュを取り出して、ガムを丁寧に取り除いた。
そうしている間に、どうしてガムをティッシュに包んで捨てるっていう簡単な事が出来ないんだろう?と疑問に思い出して、それが段々と怒りに変わっていく。
「絶対に見つけてやる······」
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