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番外編 痛みはいつか消えて R18
※梓が志乃に監禁されていた時のお話です。
***
「あぁ、あっ、うぅ······っ!」
「逃げんじゃねえよ」
監禁されて少し経ったある日。
今日も志乃さんに手酷く抱かれて上手く呼吸をすることも出来ずに、快感だけを少しの痛みと快感を拾う。
「梓、こっち座れ」
「ぇ、あ······ひっ、い、いやっ!」
手錠で手を拘束されたまま、体を起こされて志乃さんの膝の上に座らされた。そのおかげでペニスがより奥まで入ってくる。
志乃さんと向かい合って、必死で呼吸をしているとキスをされた。
「んぅっ!ぅ、は、ふ······っ」
「ここも感じられるようになってきたか?」
「ぁ、ひぃ······っ、いた、ぃ······!」
乳首を強く抓られて痛みに背中を丸めて逃げようとすると、ぱっと手が離れる。
「ひっ、ぃ、怖い······っ」
「怖くない。気持ちいいだけだ」
ゆっくりと律動が始まって、奥深くまで犯される感覚に今すぐ気絶したくなる。けれどそうはいかない。
少し足を踏ん張ってみて腰を浮かせたけれど、すぐに志乃さんにバレて逃げたお仕置きとして、今度は乳首を強く噛まれた。
おかげで足の力を抜けて、ストンと志乃さんの膝の上に全体重をかけることになる。最奥だと思っていたそこから、自重で壁をこじ開けられてまた奥まで入ってくる。
「あぁぁっ!!ぁ、ひっ、くるし、苦しい······っ」
「っ、ゆっくり息を吐け。待ってやるから」
待ってやるからじゃない!なんて言葉は口に出せずに、言われた通りに努めてゆっくり呼吸する。その間にも志乃さんは俺の体に口付けて、至る所に痕を残した。
「ぁ、ぁ······志乃、さ······」
「······何だ」
「こんなに、奥、苦し······いき、できない······っ」
そう言うと眉間に皺を寄せた志乃さんが、ゆっくりとペニスを抜いて、俺をベッドに寝かせる。
手が背中側で拘束されてるから地味に痛い。志乃さんにはそれが分かったみたいで、右手だけ手錠を外すと、そのまま両手を万歳させられて、ベッドヘッドの柵を通し、また右手に手錠をかけた。
万歳の状態から腕を下ろせなくて、今度は何をされるんだと怯えることしかできない。
「痛いことはしない」
「······っ」
「どうせお前は痛みですら快感に感じるようになる。」
その言葉にゾッとした。そんなの、いつかは痛いことをされて喜んでるって言われているのと同じだ。そんな風にはなりたくない。
「いや······嫌です······」
「嫌?俺はお前がそうなっていくのが嬉しい」
そう言って抓られたり噛まれたりしたせいでぷっくりと腫れてる乳首を志乃さんが優しく触ってくる。
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