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番外編 痛みはいつか消えて R18

「ぁ、あ······っ」 「ほら、こうしたら気持ちいいだろ」 「う······ぁ······」 ピリピリとした痛みもあるけれど、それよりも背中にゾワゾワと走る快感に目を見開いた。 「ぁ、ひっ、いぃっ!」 「······足開けろ」 言うことを聞かないと何されるかわからない。足を開いて怯えていると、またペニスがあてがわれて中に入ってきた。 「うぅっ、うぁ、あ······っ!」 「力め」 「ぇ······!」 「早くしろ」 ぐっとお腹に力を入れると同時に、ずるっとペニスが抜ける。汚い濁った声が漏れた。 「力抜け」 「ぁ、も、もういや、だ······」 「やれ」 涙が零れていく。なかなか力が抜けなくて、はふはふと呼吸を繰り返していると、キスをされて、熱い舌を絡め合う。言動はいつも荒々しいくせに、キスは優しい。 そうされているうちに力が抜けて、奥までズンっと貫かれた。 背中が弓形に反れてペニスからビュクビュクと精液を飛ばす。そのまま律動されて、大きな快感から降りてこれない。 口端からは飲み込めない唾液が零れて、体は痙攣したように小刻みに震えている。 「っは、最高だ」 「ぁ······ぁ、ぅ······」 暫くして志乃さんが射精するまでそれは終わらなかった。ペニスが抜けた今も震えて、後孔からは精液が溢れてきている。 「ちゃんと中でイク事も覚えれたな」 頬を撫でられて、返事も何も出来ずにぼんやりしてると、口の中に指が入ってきた。舌を押さえつけられて、眉間に皺が寄る。 「泣いてんのか。可愛いな」 「······ん、ふ······っ」 唾液で濡れた指が抜けて、胸を這う。 それだけで感じる体が嫌だ。 このまま、ずっとこの人と一緒にいる事になると思うと、恐怖で涙が止まらなかった。 番外編 痛みはいつか消えて END

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