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第59話 R18

くたっと力を抜いている夏目のペニスに手を伸ばす。 びくっと震えた夏目を他所に、亀頭を掌で擦るように触る。 「ぇっ、はぁ···はぁっ、あ···なっ!い、いや、やだっ、志乃さんっ、いやぁっ!」 俺の腕を掴んでそれを止めさせようとするけれど、力が入っていなくてそんな抵抗は有って無いようなものだ。 次第にがくがく震えだした夏目は、漏れると何度も言い、涙を流し出す。 「あぁぁっ、漏れ、漏れちゃ、いやぁっ、志乃さっ、ああぁっ!漏れる、でるっ、でる···っ!」 顔だけ振り返り、泣きながら訴える夏目にキスをする。途端、ペニスからプシャっと潮を吹いて、後孔が締め付けられ、俺は夏目の中に欲を吐く。 「あっ、あ、あぁぁ───ッッ!!」 夏目はそれを漏らしたと勘違いして、そのまま泣き始めた。どうやらやりすぎてしまったらしい。 「っ、ひど、ひどぃっ、何でぇ···っ」 「夏目、これ潮だから。泣くな」 「ふぅっ、だって、恥ずかしい···っ」 そんな言葉を無視して腰を動かす。途端、泣きながら声を漏らして感じている夏目にキスを落とす。 「んっ、んぅ···志乃さん···」 「こっち向けるぞ」 「あっ、あ!」 反転させるとそれにも感じて目をぎゅっと閉じているあたり、可愛く思う。 「あと一回、そしたら風呂な」 「んっ、ああっ、あ!」 声を出しながらコクコクと頷く夏目がキスを強請ってきたから、頬や額にキスを落とす。夏目は俺を睨みつけて「違うっ」と少し怒りながら言った。 「何が?」 「あ、あ、ひっ、い···く、口に、して、くださ···っ」 夏目の腕が俺の首裏に回り、引き寄せられる。 キスをすると目を細めて笑うから、俺もつられるように笑った。

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