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第103話 R18

志乃は俺の我儘を聞いてくれた。 ベッドに行って服を脱がされ、素肌に触れられるとビクッと体が震える。今もこうやって触ってもらえることが嬉しくて、幸せな涙が溢れて零れていった。 「怖いか?」 「違っ···嬉しいの···」 「久しぶりだろ。痛かったら言え」 「んっ」 さっき俺の頭を撫でてた大きな手が、胸に触れる。久しぶりの感覚に荒い息が漏れて、震えているとキスをされた。 「震えてる」 「···っ、き、緊張してる···っ!」 「本当だな。心臓、バグバクいってる」 「んっ、恥ずかしい···」 乳首にキスをした志乃は、そのまま優しく舐めたり吸ったりして、空いていた手は下に降りて俺のペニスに触れた。直接的な快感が気持ちよくて、恥ずかしい声が漏れる。 ペニスを扱かれ思わず手を伸ばした。だってすぐに達しそうだったから。 「んっ、ぁ、だめ、だめ···っ!イっちゃうっ」 「いいよ、出せ」 その手は止まることなく、結局すぐに達してしまった。快感に浸っていると俺の出した精液をそのまま後孔に塗りこまれてピシっと体が固まった。 「はぁ···はぁ···っ」 「力抜け」 「ぅ···き、キスしたい」 「ん」 キスをされて、舌を絡める。 気持ちよくてそれに酔っていると、指が中に入ってきてきゅっと締め付けた。 「ぁ、あっ!」 「梓、ゆっくり息吐け。」 「んっ、はぁ···ぁ、あっ」 「上手だ」 中で指が動いて、それがしばらくすると奥へ奥へ向かい、中が広げられていく。 前立腺を触られると気持ちよくて、背中が反れた。 「あぁっ、はぁ···気持ち、気持ちぃっ···」 「そろそろいいか」 「んっ、ぅ···いれて、早く···っ」 志乃の腕を掴んでそう言うと、優しく笑って俺の頬にキスをした。

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