128 / 292

第128話

*** 事故の日から3日。 俺は気持ちを強く持とうって、泣いたりしないで志乃の隣にいる。 一瞬でも志乃から離れるのが嫌だ。 「嫌です」 「ダメ。出来ないなら俺が無理矢理家に連れて帰るよ」 「だって···志乃が起きた時に1人かもしれない!」 「俺が見ておくから」 なのに、冴島さんが俺に少し眠るようにと言ってくるから反抗する。 ずっと志乃を見ていたいのに。 「眠らなくてもいい。せめて横になって体を休めてあげて。それに隣のベッド使っていいんだから。志乃が起きそうになったらすぐに起こしてあげるよ。」 「···本当?」 「本当」 頭を撫でられて、隣のベッドで眠るように促された。ゆっくり動いてベッドに横になると、途端睡魔に襲われて目が開けられなくなった。 「おやすみ、梓君」 それに返事もできなくて、暗い世界に意識を落とした。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!