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第128話
***
事故の日から3日。
俺は気持ちを強く持とうって、泣いたりしないで志乃の隣にいる。
一瞬でも志乃から離れるのが嫌だ。
「嫌です」
「ダメ。出来ないなら俺が無理矢理家に連れて帰るよ」
「だって···志乃が起きた時に1人かもしれない!」
「俺が見ておくから」
なのに、冴島さんが俺に少し眠るようにと言ってくるから反抗する。
ずっと志乃を見ていたいのに。
「眠らなくてもいい。せめて横になって体を休めてあげて。それに隣のベッド使っていいんだから。志乃が起きそうになったらすぐに起こしてあげるよ。」
「···本当?」
「本当」
頭を撫でられて、隣のベッドで眠るように促された。ゆっくり動いてベッドに横になると、途端睡魔に襲われて目が開けられなくなった。
「おやすみ、梓君」
それに返事もできなくて、暗い世界に意識を落とした。
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