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第147話
立岡と梓を安全に助ける方法を探す。
「今回は志乃は出ない方がいいかもね。逆上させて面倒なことになりそう」
「面倒って?」
「志乃に取られるくらいなら、梓君諸共死んでやるってね」
「···それは面倒だな」
溜息を吐くと、「そうだなぁ」と立岡がまた考え始める。
「例えば誰かにその槙村って奴を上手く梓君から引き剥がしたりできない?」
「···さっき電話したやつならいけるかもしれない」
「ならその子に頼もうよ。槙村が居なくて、何も知らないうちに奴の家に行く。そこには待ち伏せてる敵がいるかもしれないけど、そいつらは志乃を狙ってるだけで、本当の最終手段としてしか梓君に危害は加えないだろうし。」
「そうなる前に梓は保護すればいいしな」
「そう。あれ、もしかしてこれ簡単に解決するかもね?」
「だといいけどな」
そうとなれば、早くさっきの西村って奴に連絡をしないと。
「俺、親父さんと話してくるね。現場に向かう奴らのことも相談してくる。」
「頼んだ」
俺は梓の携帯の履歴から西村を探し、電話をかけ、細かい説明はせずに”槙村には俺に指示されたと知られないように、暫く外に連れ出せ”と言うと、何をするのかと疑われたが、気にするなと言ってすぐに電話を切った。
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