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第181話
「え、会合?」
「そうだ」
部屋に戻り早速梓に話をする。
「だからその日はお前と一緒にいられない。今から冴島に連絡してお前を見ておくように頼むつもりだ。いいか?」
「いいけど···会合って危なくないよね?」
「ああ。ただ話し合いをするだけだ。相手の立場は俺達より上だから、下手なことはできないがな。」
「···大変だね、気張らなきゃいけないんだね」
梓の手が俺の頬を撫でる。
別にそんなに大変ってわけじゃねえけど、こうして触れられるのは嫌いじゃないから、そういうことにしておこう。
「あ、じゃあその日は帰ってこないかもしれないの?」
「そうだな。」
「えー、やだなぁ。どこか遊びに行こうかな」
「だめだ」
「即答じゃん。でもだってさ、冴島さんにも迷惑だし」
馬鹿なことを言う梓をどうしてやろうか。
俺が仕事に外に出て、梓が一人で家にいて、それでさえ不安なのに、外に遊びに行かせるなんて言語道断だ。
「それなら親父に頼んでこの部屋にいてもいいようにする。ここなら俺もいるし、それならいいだろ」
「できるの?そんなこと」
「する。待ってろ、話してくる」
「はーい」
最近梓に振り回されている気がする。
けれどそれを嫌とは思わないから、俺は相当梓に惚れ込んでいるんだと思う。
結局親父に許可をもらい、会合の日は梓を本家に連れてくることになった。
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