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第200話
立岡を捕えられていたのに、あっさりと終わった。橘組の頭は相馬によって拘束される。
今回はそんなに焦ることも無かったな、と肩から力を抜いた時、夏目が俺の名前を叫びながら、こっちに走ってくる。
どうかしたのかと、周りを見れば猛スピードで車が走って来ていた。運転をしている男の目は血走っていて、どうしてでも俺を殺そうとしているんだろう。
そう、呑気に考えていたように感じる時間は、本当はたった数秒だったと思う。
大きなドンっという音がなったかと思えば、体に強い衝撃が走った。
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