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番外編 勘違いしないで R18
家に帰る頃には結構な時間がかかっていたみたいで、玄関を開けるとそこには志乃の靴があった。
まずい···と思いながら、リビングに行く前に部屋に買ってきたものを置いて、手を洗いタオルで水を拭いた。
「やばい······絶対怒ってる···」
「───へえ?俺が怒るようなことをした自覚はあるんだな?」
「ヒィィッ!!」
手を洗っていたら後ろに志乃がいて、驚いて変な声が出た。
慌てて体を志乃の方に向けて「違う!!」と叫んだ。
「なら理由を話してもらおうか」
「ぁ、ぅ···」
手を掴まれ、リビングに連れて行かれる。
床に正座をさせられ、どうやってこの状況から抜け出そうと頭を働かせる。
「ほら梓、教えてくれよ」
ソファに座り、無駄に長い足を組んで余裕ぶった顔で俺を見下ろす。
そして、冒頭に至る。
***
「梓、言えねえのか?」
「···い、言いたく、ないというか···」
「言いたくない、ねえ···。そんなに疚しいことがあんのか」
「違っ···や、疚しくはないけど···。ぅ、言いたくない···志乃お願い、見逃して」
「この状況でよくお願いなんて言えるな。」
鼻で笑った志乃が背中を屈め、俺の頬を撫でる。
「お仕置きが必要か?」
「っ、ぅ、」
「わかった。じゃあお前が話したくなるようにしてやるよ」
立ち上がった志乃に抱きしめられて、何事かと驚いた。
そのまま抱っこされて、ベッドに連れて行かれる。
「言いたくなったら言え。」
「ぁ、え···?志乃待って、待って!」
「待たない」
服を取られて代わりに与えられたのは地獄にも思えるような快感。志乃のペニスを後孔に受け入れて、ヒグヒグと泣く。
「ぁ、あっ、あぁ──ッッ!!し、のっ···!」
「ぁあ?言う気に、なったかよっ」
中に出された白濁がグチュグチュといやらしい音を立てる。
「も、お腹、いっぱい···っ、だからぁ···!」
「あ?なら早く言え···」
「あぁぁっ、ぅ、あ!もう、入ら、な···っ」
うつ伏せになる俺の上に覆いかぶさるようにして抑え込まれる。逃げられない。苦しい。
「ぁ、ごめ、なさい···っ、言う、言うからぁっ」
足をバタバタとさせて藻掻く。ついに志乃は律動をやめた。
「教えて」
耳元で低い声がそう言う。
後孔がキュッとしまって、荒い呼吸を止めることが出来ない。
「ぁ···し、志乃が···っ、誕生日、だって···いうからぁっ」
「あ?誕生日?」
「っ、ぐ···、だから···プレ、ゼントを···、ぁ、ひどいぃぃっ!」
えぐえぐ泣いている俺を後ろから抱きしめた志乃。
涙を舐め取られ、体がビクンっと震えた。
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