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俺とアキ 3

「ゔわ〜ぁあ無理だあ〜!!外になんて出るんじゃなかった俺のバカー!!」 あまりの寒さに段々歩幅が狭まり、同時に進む歩数も減っていく。そう言えば今日は最大寒波だなんて言ってたけな… そりゃこんなに寒い訳だわ。 今更ながらの情報を思い出しながら風に負けじと強引に歩いて居れば、足元から小さな、小さな…? 「にゃぁ」 「にゃ、あ…?」 ね、こ…?こんなさむい、日に猫…? 「きみ、なんでこんな所に居るの?だめだって、今日はいっちばん寒い日なの」 「にゃ〜」 野良なのか…?と首元を確認してみればチリンと鳴る鈴の音が飼い猫だと示していた。だがしかし、何故飼い猫がこんな所に?と周りを見渡してみてもそれらしき人の影は見当たらない。 だってここ、俺たちガッコーの敷地内ですもん。俺らペット飼えまセン。 そうなれば、更に何処からだと謎が深まる。取り敢えず、寒そうだしなぁ…抱っこ、怒るかな 「あ、…何この子めちゃくちゃいーこ。ねこねこ、おまえ名前は?」 「んにゃあ」 「へ〜え?にゃあって言うの。こんな所に居たら凍え死んじゃうよ」 相当人馴れしている様で、恐る恐る抱いてみようとするとすんなりと腕の中に自ら収まってくれた。 スリスリ、と甘えた様に擦り寄る猫に話しかけながら取り敢えず引き続き周りの情報確認をしてみるも、一切手掛かりは無く。 どうしたもんか。 「ん〜、このまま1人にしちゃうのもなぁ。可哀想だもん。…、ねえ、にゃあ。一緒にコンビニ、行っちゃう?」 「にゃーあ」 仲間が一匹増えました。

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