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俺とアキ 6

「今、何処」 「あ、あっのお、え〜っとぉ…」 「何処に居るのかって聞いてるんだけど」 「そ、とにね。ちょっと、お腹すいたもんでえ…軽食…?とか、いろいろ…」 「これ食えよ、ってお前の為に色々買ってきたもんが残ってる筈ですけどねえ」 「え〜?だって、後はもう野菜まみれになっちゃってんだもん。冷蔵庫の中。俺今カゼ引いてるから野菜食える元気無くて」 「元気の無い奴がこんなクソ寒い中部屋抜け出して?んで、勝手に外まで買い物してんの?は?」 「う〜ん…まあ、そんなとこかなって感じ。糖分も摂取しないとね、人間体持たないよって言うじゃん」 「へえ?…まあ良いけど」 あれ?もしかして、怒られない? 区切りよく終えた会話に疑問を覚えたがまぁ、怒られないならそれはそれでラッキーって事で。 深く考える事を辞め、もう帰るからね〜なんて呑気な言葉で通話を終えようと画面に指を伸ばしかけたその時、「それで、」と続く言葉が。 まだ何か言い足りない事でもあったのか。再びiPhoneを耳に当てて言葉の続きを待ってみる 「う〜ん、まあ多く見積って4日、って所かな」 「…、え?何の話?」 「あぁ、まだ体調悪いならしばらく部屋の中に居て貰おうかな〜と。俺もその分の服とか用意しないといけないし、先生にも連絡入れねえとな」 「はぁ?え?どう言う事?ちょっと待った方が良いかも。よ〜く考え直して、今すぐに!」 「あ〜、ムリ。やる事沢山あるんだって言ったろ?今」 全然怒ってるじゃん!! また俺部屋に閉じ込められんの??しかも4日??いや、ムリムリ。マジで勘弁してくれ俺が悪かった、そう返しても聞く耳持たず。 この先の予定を練り直し始めるアキの呟きに謝罪の言葉を並べる事しか出来ず、冷や汗まで垂れてきちゃった。

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