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なんてことない日常 6
不審な場所を幾つか確認しながら、その都度表示されている手掛かりらしきものを覚えつつ操作を進めていく。
謎自体は簡単すぎず難しすぎず、丁度良く解ける程度の難易度で。思考を工夫しながら手掛かりを元に当て嵌めていく事で順調にストーリーを進めていけば、また一つ、現れた分岐点に一度操作を止めて謎を読み解いてみる
「これさ、さっき別の階で見た記号と似てねえか?この部分とか、全部合わせるとかそんなん」
「そうねぇ……ここにこうして、ん〜どうでしょうか。あ…!こうだぁ!ほら、見て!!」
見覚えのあるマークにそう言えば、と記憶を手繰り寄せてみる。
記憶的には真新しく、すぐに一致した記号を互いに提案し合いながらこうでもないああでもない、と色々組み合わせてみて。
暫くお互いに試行錯誤してみた結果、取り敢えず進めてみようと最有力候補の選択肢を選んでみる。
その瞬間、一瞬で暗くなり別の画面へと切り替わる演出に、ストーリーを進める事が出来たのだと喜びの声をあげ。
さぁ、やっと次のステージに進める。そう確信し、コントローラーを握り締め直して切り替わったステージを確認していたが、おや、何か展開が、おや。怪しくねえか?
「……なあ、一つだけ確認しても良いか?このゲーム、ただの謎解きゲーだよな?」
「ん〜?だからそう言ってるじゃん。謎を解いて進めるだけだよぉって。あ、アキはここで待っててだって。ほら、お兄ちゃんが言ってる。俺が進めるみたい」
確か、さっきまではただ単純に謎を解きながら校内を練り歩いてるだけの構図であった。
その筈、なんだけど…段々と周囲が暗闇に満ち溢れ、何時の間にか廃墟と化した校内。
主人公の口から語られる不穏なストーリーの始まり方にもしや、と真相を探るべく隣の夕へと視線を向けるが、別に大したことは無い。そう告げるだけで再び画面に意識を向けてしまう。
まあ、進めて見なきゃ分からねえか。気を取り
直しゲームに集中する事にして。
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