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※ ふたつの雪だるま 11
擽ったい様な曖昧な感覚から、次第にそれが快楽まで繋がるにはそう時間も必要無くて。
手の平から今度は指先で、摘まれる様に指の腹が何度も同じ所掠めてはその度にひくり、と口許を引き攣らせながら口付けた先の夕の唇を噛み締める回数も増え。
時には引っ掻く様に、爪先が立てられると背が小さく震え、その反応を楽しむかの様に何度も何度も、繰り返し弾かれてしまえば芯を持ち、尖り始める胸の突起物。
ムズムズと疼く様な快感に堪らず、ガリっ、と力強く噛み付いてしまえば途端に顔を歪めて衣服の中から手を引き抜き、俺の唇へと代わりに差し込まれる指先。口許の力を緩める様にそのまま歯列をなぞり、口内を優しく撫でて。
「ねぇアキ。その……気持ちイイ事は分かってるから、そのたんびに俺の口噛むの駄目。痛いんだよ?結構」
「……別にお前は慣れてるだろ。それに、俺の方が痛いんだっての」
少し荒れた呼吸を深い息を吐き出しながら整え、口付けはもう終わりだと告げられてしまえば、怪訝な表情を隠しもせず納得のいかないといった感情で俺の下にいる夕を軽く睨みつけて。
何度も首元の衣服が擦れる度に傷口が触れて痛むのだと、その状態を伝えてみれば、「いっその事脱いじゃう?」と瞳を輝かす夕の言葉に「寒いから無理」と一言返事で断れば、ふと、下腹部で感じる夕の熱を持ったモノ。
それこそ初めの内から布越しにその存在を感じて居れば、少し腰をズラしてズボン越しでも分かる程に盛り上がる箇所を指先で触れながら、状況を問い掛けてみて。
「それよりも、ココ。だいぶ硬くなってるみたいだけど。触ってやろうか?」
「え、っ……いい、のぉ?アキが触ってくれるなら、すごい、本望ってか、嬉しいっ…!!」
「んじゃあ、好きにさせてもらうわ。力抜いてろよ」
スウェットの上からでも分かる程に盛り上がり、主張を示すソレ。夕の太もも辺りに腰を下ろした状態のまま、ボクサータイプのパンツの中に手を差し込めばその指先から伝わる暖かい温度。
ぴくり、と震えるその象徴。
通常状態なら今まで何度も見て来たが、今回ばかりは形もサイズも断然異なる。
パンツの中から引き抜き外気に触れる事で冷気に包まれたそれは一度ふるりと震えて元気を無くしてしまうが、緩く、根元包み込むように手の平で摩ってみればすぐに元の状態を取り戻し、立派に立ち上がる。
そんな姿をマジマジ、と見つめていれば恥ずかしいと瞳を覆う夕の姿にフッ、と口許を緩めては、何を今更と顔を隠してしまう指先を無理に引き剥がし、軽く額に口付けながら、ちゃんと見てろ、と言葉を告げて。
「おい、夕。お前のものを触ってやるんだからさ、しっかり見てろ」
「っ、だ、ってなんか、えっちすぎて見れない、んだもんっ…は、ぁ……」
「俺の目だけ見てれば良い。いつも俺の事見てんだから、その位簡単な事だろ?」
根元から掬い上げるように何度も上下に手を滑らせながら、トロトロと先端から溢れ出す蜜を満遍なくその全体へと塗り付けて。
きっと、1番気持ちの良い場所は此処だろう、と先端の割れ目部分を指先でグリグリ、と押し付けて見れば、同時に震える夕の身体。
その最中も欲に染った瞳が俺の視界を捉え続け、抑えられない声を漏らしながら素直に快楽に身を委ねる姿を目の前に、グチュリ、と粘着質な音を立てながら緩くモノを扱き続けて。
「おれ、っも…あきの、胸、まだちゃんと触れてない、からぁっ!こっちに、来て」
俺ばかり、と一方的な刺激は夕の性欲全てを刺激するのは十分で。
ふと、夕が身を起こす事で互いに向き合い座り合う形になれば、一気に胸元が晒け出される様に託し上げられるスウェット。
外気に触れる事で再びピンと尖るその突起に舌を這わせながら、腰辺りに回された腕に身体を固定されてしまう。
ひくり、と震える背筋に、胸元に埋まる夕の頭に顔を押し付ける。滑り気のある舌先を捏ねくり回しながら押しつけられる度に、指先とは違う暖かで繊細な舌先の動きに身を悶えて。
「っ、…まじ、か……。くすぐってえんだけ、ど」
「えぇ?絶対気持ちイイの間違いでしょ?アキもちゃんと俺の、手で気持ちよくさせてね」
快楽を与えられる度に意識が手元から胸元へと飛んでしまう。
何とか取り戻した理性で中途半端に止めていた指先での刺激を開始する事を心に決めては、絶えず溢れる粘液を全体に浸す様に手を上下に動かしながら、ぐちゅり、と鳴り響くその音に瞳を細め。
先端に立てた爪先でググッ、とその先を押し開く様に割れ目に反って爪を立てては、びくりと大きく震える夕の身体。
「い、っだぁ…!っ、そこ、いたい、かもぉ!」
「平気だって。こんくらいしかまだ入れてないんだし、んなに強めにやってねえよ」
爪先をグリグリ、と何度も押し付ける度に震えるその反応が面白くて、更に深く、と差し込み続けて居れば掴まれる腕。
「それ以上は」と切羽詰まった表情で告げられてしまえば仕方が無い、と爪を引き抜いて代わりにと手の平でグリグリ、と先端を何度も撫でて蜜を塗り込んでいく。
俺からの刺激に時々夕の口先が止まるが、思い出した様に転がされる胸、何度も何度も執拗に同じ所を舐められ吸われ、押し潰す様に舌先を宛てがわれては段々と与えられるその快感を敏感に拾い始め、ぷくりと膨らんだその突起物を軽く指先で払われてしまうとびくり、と背を震わせて。
「っも、う良いだろ、ここは。十分舐めてたと思うけど。」
「こっちはね?ほら、女の子みたいにプクって膨れてきた。反対側がまだだからさ、そこも同じくらい育てないとやめらんない」
「はぁっ……?片方で十分だ、って」
次、と俺に否定されてしまう前に反対の胸元に顔を埋める夕にマジか、と構えるしか無ければ再び這わせられる舌の感覚に唇を噛み締める事で耐え。
ぐちゅぐちゅ、と扱く度に粘り気をましていく夕のモノ。数々の刺激に俺のものも固く、反応を示している事に気付いてはいるが胸に夢中な目の前の夕の事。
気付いてくれるのもまだ先だろうと悟れば、ふと下半身へと伸ばした腕で自分のモノを下着の中から抜き出し、夕の物と合わせる様に、両手でその2本をまとめて一気に包み込めばぬるぬると夕のモノから滴る液が俺のものも濡らし、徐々に湿り気を帯びていく。
擦り合わせる度に何度も絡み合う様に重なり合う二本の棒。興奮を示す俺の奥底の欲望。胸からの刺激も相まって全てが心地良いと、そう感じては夢中で互いのものを扱き上げ、同時に刺激を与えて。
「気、持ちよすぎ、って思ったら…っん!は、ぁ……アキのちんこ…?俺のと仲良し、だねぇ」
「夕も、一緒に、っ……!く…、は、あ…」
俺の指先で包み込み、上下にゆるゆると動かすその感覚だけでも確かに心地は良いが、何かが足りない、とふと夕の腕を掴んで下腹部へと。
2つのものを同時に握り込ませ、その夕の手を上から包み込む様にギュッ、と力を込めては夕の手に扱かれる感触、それが心地良くて何度も擦り合わせながら先程駄目だと告げられたが、再び夕の口許に口付けては口内の舌先に互いの舌を絡め合いながら、時々唇に歯を当てて昂る快楽に身を任せ。
「んね、っアキ?っも、俺出ちゃう、かも」
「んの時は、一緒に、だからな、っ……我慢しろよ」
先に触れていた夕の方が限界が近いと、そう告げられてしまえば先に終わりを迎えるのは気に入らないと。
それでも互いのものを扱き合わせる手を止める事は出来ずにグチュリグチュリと卑猥な音を響かせながら、側面を擦り合わせる様に緩く腰を動かして。
どちらのか分からない液が手の甲を伝い、溢れ落ちていく。「やばい」その呟きを見逃さず、空いた片手で片側の根元をギュッ、と力強く握り締めてはまだ待ってろ、と夕の胸を押して再び背後に押し倒す形を取ればその上でゆるゆると腰を振りながら互いの物を何度も執拗に擦り合わせ、ふ、と口許を緩めて。
「どう?俺、まだ我慢出来そ、っだけど…限界…っ?」
「んもぉ…ムリ、だってぇ!ず、っと俺のさすってんだもん!きもちよ、すぎてだめ、我慢やだっ……!!」
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