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※隠し事 8

何度、イかせてくれと告げても許される事の無い射精と共に与え続けられる刺激。 段々と快楽、と表現するよりももっと酷で、苦しさの方が遥かに上回ってしまう。 アキの気が済むまで。その言葉がどれ位の時間を意味してるのか、いつまで我慢しなければならないのか、終わりの見えない行為にやがてその瞳は無意識にも涙で溢れ始め。多分生理的なものなのだろうが、身体を震わせながら、途方の無い拷問の様な強過ぎる快楽に耐え続けるしかなくて。 やがて、俺の胸に隠れていたアキの顔がむくり、と起き上がり俺の顔を見つめた後、身体の上から降りる姿。そのまま胸倉を掴む様に倒れていた身体を引き起こされては、その腕にされるがまま、力の入らない身体にムチを打ちながらソファーに手を付いて身体を起こし。次はなんだと、身構える様に言葉を吐き出して目の前のアキに視線を向ける。 「っ、ひ、……は、ぁ……!も、あき、おねがっ……!く、るし、……の、やだぁ⋯」 「……、良いか?俺から絶対に目を離すな。他所を向いた瞬間お前のコレに歯型でも付けてやるからな」 そのまま背凭れに押し付けられると、ソファーから降りて俺の足の間に腰を下ろすアキの姿。視線を逸らすな、そう指摘されては告げられた通り、その行動を視線で追い掛ける。 漸く快楽から解放された筈の身体、それでも塞き止められたままの欲が下半身で脈を打ち腰にずくり、と響き渡る。 「な、に…………っ、………?っ、う⋯わぁ⋯」 ズボンの中から無造作に引き出された俺のモノ。根元は相変わらず握り締められたまま、その色や形がどれだけの間我慢をさせられていたのか、物語っていた。 痛々しいその見た目に痛覚まで感じてしまえば、その痛みから逃れる様に、視線を目の前のテレビ画面に逸らしてしまう。 「あ、き……?うそ……っ゛!!っ、が、は、ぁあ゛!!」 ふと、下半身に近付くアキの顔。慌てて視線を戻せば、俺のその姿をしっかりと捉えていたアキの瞳が鋭く細められる。 は、そうだった…!! 開かれる口や先端部に押し付けられた歯が何を意図してるか、理解した頃には時既に遅く。 ガリっ、と胸元と同じ様に力強く歯を立てられてしまえば鋭く駆け抜けていく激痛。思わず、アキの髪の毛をぐしゃりと掴めば、止めろと剥がされてしまう。 その痛みに耐える様に、行方を失ったその腕でパーカーの裾をぎゅっと握りしめて痛みを逃して。 俺がしっかりとアキの事を見ている時にだけ、その部分を労わる様に這わせられる舌先。ぬるり、としたその感覚や生温く湿り気のあるそれが側面や、浮かび上がる筋を舐め上げる様に辿り始めてはその気持ち良すぎる快楽にひくり、と腰を浮かせる。 時々アキの口から溢れ出る吐息でさえも、それが擽ったくて心地が良い。与えられる刺激に身体を震わせながら、身を委ねる間もその視線はアキから離さず、口許を見つめ続けて。 「は、ぁっ……!ん、んっ…ふ、ぅ…!!」 やがて俺のモノをアキの口全体で覆われる様に、口内に収められていく。アキの綺麗な顔が、俺のモノを咥えている。それだけで十分に刺激的な光景なのだが、暖かな口内の感触やねっとりと絡み付く様に這わされる舌先。 時々吸われる様に先端を掠められてしまえば再び苦痛な程の快楽が暴れ始め、苦しさが増していく。 少しでも距離が離れる様に腰を引いてしまえば俺の根元を掴んでいるアキの手に更に力が込められて、更に増してしまう苦痛。 一度引っ込んだ筈の涙が再び快楽と共に生理的に溢れ出る。快楽の間に挟まれる激痛。 先端に歯を立ててグリグリ、と押されてしまえば強過ぎる痛みに、バチバチ、と視界には光が走り真白く染まる。瞳を閉じてしまったり、快楽に顔を逸らしアキから視線を外してしまう度に与えられるその刺激。 やがて瞳から溢れ頬を伝い始める涙と共に苦痛に歪む顔。震える指先でアキの頬に触れながら、もう限界だと、緩く首を振って、何度目かの許しの言葉を。 「っも、くるし、っ……!おね、がっ……あき、ほんと、にも、う……むりっ……ごめんな……さ、い゛っ……!!」 「………良いか?今後一切言葉には気を付けろ。…んで、…知らねえ奴見ながら勃たせてんじゃねえよ馬鹿が。次同じ事してみろ、そん時はお前のココ、噛みちぎって捨ててやるからな」 俺のモノを口から離し、改めて、俺を見据えるアキ。 脅しとも捉える事が出来る言葉と共に、見えるアキの嫉妬心。多分、俺が正常な状態じゃないからこそ、素直に溢れ出たのだろう。その意図に気付けばどくり、と脈打つ胸の鼓動。 多分、俺の安易に伝えた言葉だけが引き金なのではなく、元々隠していた嫉妬心も相まって怒りの原因を膨らませてしまったのだろう。平気なフリをしながらも、きっと気に入らなかったのだろう。今更その心中に気付いてしまってもこんなぐちゃぐちゃにされてしまった後ではどうしようもない。……正直、今すぐにでもアキを抱いてしまいたい。俺じゃなくてアキがぐちゃぐちゃになって欲しい。……絶対に怒られるけど もう言わない、そう告げて頷けば再び、アキの顔は俺の下半身に埋まり、躊躇無く俺のモノを咥えこんでいく。 今度はイく事を促す様に、上下に動き始めるアキの頭と共に再び疼き出す快楽。根元を掴んでいたアキの指先はいつの間にか外されていて、自由に解放されている事に気付けば長い間無理に塞き止められていた欲が一気に溢れ出す。 アキの舌先が絡まれる度、その口内でビクビクと震える俺のモノ。時々その側面に歯が当てられる度に、身構える俺の反応が面白いのか、何度も軽く歯を立てられては、離される。 やがて、先端を吸われる様に、口全体で咥え込まれて緩急をつけられながらアキの顔が動き始めれば、堪えていたものが一気に全身を駆け巡り、その口内に欲を思い切り吐き出してしまう。 今まで感じた事の無い激しい快感。脳内が弾け飛ぶ様な、とろとろとした思考回路で身動き一つすら出来なくなってしまう。 長い間中で留まっていた精液は中々止む事を知らず、収まりきれなかったのか、アキの唇の端から白い液体が零れ出してしまう。 眉を寄せながら、口内のものを全て飲み込んでいる。と思っていたのだが、その頬は段々と膨れ上がり、やがて、俺の射精が終わると顔を上げたアキが俺の両脚を跨ぐ様にソファーの上に上がって来た。そのまま伸ばされた手に顎を捉えられ、そして再び上を向かされる。 俺の口をこじ開ける様にもう片方の指先が口内に差し込まれると共に、近付くアキの顔。 その唇が俺の口に触れた瞬間、口内を割開く様にドロッとした液体が流し込んでくる。生臭く、独特の匂いが口内で広がっていく。 俺の顎を掴み固定するアキの指先の力から、全て飲み込むまで離さない。とその強い意志を感じ取れば、上を向かされた状態の悪い体勢のまま、ゴクリ、と喉の奥に流し込んでいく。 とても不味くて飲めたものでは無いが、何回かに分けながら時間を掛けてその全てをやっと飲み込む。やがて飲みきった事を確認するかの様に、顔を離したアキに再び指を差し込まれて口を開けさせられてしまう。 自分の口の端に漏れた液体を指先で拭ってそれを俺の舌先に擦り付けられた後に、漸く解放された身体。達した余韻に浸る様に、乱れた呼吸を整えながら目の前のアキの胸元にそっと額を寄せ、詰まった息をはぁあと思い切り吐き出して。 「……ピーマンより、苦かった。俺のせーえき…」 「好き嫌いして菓子ばっか食ってるからだろ。出るもんも不健康なんじゃねえの」 「……そうなの、かなぁ…。今度アキのも、飲んでみて確認する…」 「………お前さ、ほんとに反省してる訳?」 再び、グイッと顎を掴まれ上を向かされてしまえばまた、不機嫌に眉を寄せるアキの視線とぶつかり合ってしまう。 もうこれ以上は無理だと、辛く長々と感じてしまった行為を思い出してしまう。 慌ててこくこく、と何度も頷きながら身体を引けば、やがて離されるアキの指先。 そのまま、さり気なく伸ばされたアキの腕が俺のポケットからリモコンを奪い取り、テレビを消してしまえばそのままソファーの上に投げる様に放り出し、俺の上から退いて立ち上がる。 「飯。腹減った」 「……食堂にでも行ってみる?その方が近いし、色んなもの選べるよ」 こくり、と頷いて先に歩き出すアキの背中を追い掛ける様に、慌てて立ち上がるが、そう言えば。 すぐにパーカーで隠れてしまったが、まだ出っぱなしだった俺のものを急いで下着の中にしまい込み、ズボンを上げると既に玄関で靴を履いていたアキに駆け寄る。 そのまま部屋を出て廊下を歩くアキの隣に並べば、食堂に向け歩みを進めて。

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