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※隠し事 13

「ね、えアキ……?俺、ちゅーしたい…でも今動けないし、アキからやって?」 「……お前はいつもそればっかだな。何回もやって飽きないの?」 「飽きるわけないじゃん。アキとちゅーする時ね、こう、ぞくぞくってして気持ち良いの。それに、一番近くでアキの顔見れるし…とっても幸せ」 「キスする時くらい目閉じてろよバカ。……別に良いけど、そんなジロジロ見てんじゃねえぞ」 隙あらば口付けてアキを感じていたい。ただそれだけの目的であれば、いつも強請っている事を指摘されても一番効率良く快感を感じる事が出来るからだと素直に告げ。 普段なら軽く流されてしまう俺のおねだりも、今は雰囲気も手伝って素直に受け入れてくれる。段々と近付くアキの顔に気付けばじろり、と向けられる視線が何を意図してるか、理解出来れば仕方が無いと瞳を閉じて受け入れる事にして。 何度も触れるように唇を重ねてくれるのだが、いつもの深いキスに移ろうとする度、離される顔の距離。そしてまた何事も無かったかの様に近付いて触れるだけの口付けが繰り返される。流石に、それが何回も続けば違和感でしかない。 様子を確認する為に瞳を開けてみれば、意地の悪い笑い方。俺で遊んでたな、アキ。 それはズルすぎると唇を尖らせながら、じっと細い目で見つめて 「………わざとやってるでしょ。一生懸命ちゅーしようとしてたのに、何で何回も離れるわけ?また俺にいじわるしてるでしょ」 「どんなキスしたいか先に言わねえから、分かんねえの。少しだけなのか、長めなのか、それとも舌を入れて欲しいのか、口の中ぐちゃぐちゃにされたいとかちゃんと教えろよ」 「ほんとぉ……?じゃあさ!長めのやつで、アキのベロで俺のベロを舐めて欲しい。それでね?口の中を、沢山掻き混ぜてよ。俺がイっちゃいそうなくらい、気持ちいいキスをお願い」 言葉で表現しろ、それはただの言い掛かりだろうけど、言えば全部やってくれるとの言葉に、そうなれば、話は変わってくる。 不機嫌な態度もすぐに吹っ飛んでしまえば、チョロいかもしれないが、嬉しさから緩む頬をそのままに、欲望を全て告げて。 イきそうな位、その言葉を告げると流石に訳が分からないとアキの眉がぴくりと動くが、言い出しっぺはアキ。それなら全てやってもらおうと、急かす為に「はやく」と口を開けて待機して。 やがて近付く2人の距離。願い通り、その舌先が俺の口内に差し込まれ、互いの舌を絡ませ合っていく。そのまま口内を這う様に動く舌先。時々口裏を舌先で擽られてしまえばその擽ったさにぴくりと肩を震わせながら、段々とキスからの刺激で俺のモノが緩く勃ちあがり始めた事に気付く。 そうなれば次にお願いする事は一択で。互いの唇が離れたタイミングで「アキ」と名前を呼べば、俺の上に跨るアキの下半身にそれを押し付ける様に、緩く腰を動かして。 「………勃っちゃった、みたい。このままじゃ苦しいし、……また、アキに口でやって欲しいんだけど…。今度は俺のちんこにちゅーしてよ」 「……お前がまた、自分のもん全部飲めるなら良いけど。できる訳?」 「っ、まじかぁ……俺のめちゃくちゃ苦かった、んだよなぁ…んでも、アキがやってくれるなら俺頑張るから。沢山舐めてね?」 「……そこに座って、足広げてろ」 精子を飲まなければいけない。自分のモノがどんな味なのか知っているからこそ一瞬言葉に詰まり苦言を漏らすが、やって貰えるなら別に容易い事でもある。いつかはアキにも飲んで欲しいけど、それはまた次の機会にでも頼んでみる。 俺の上から退いて座る様に体勢を変える事を促す言葉に従い、不自由な身体を何とか動かしてベッドに腰を下ろし座る様な体勢に変われば、脚を開いて次の行動を待って 「…………っ、うわ……もっと、おっきくなっちゃう…かも…」 「……んなにデカくなっても、全部は口の中で出来ねえからな」 俺の下着ごと、邪魔だと言わんばかりに足首辺りまで下げられてしまえば急に外気に触れた俺のモノがふるり、と震える。 まだまだ身体の冷える室温の中で、布を奪われてしまえば流石に俺のちんこもそうだけど、体全部が冷えてしまう。鳥肌がポツポツと立っていくのを感じながら、俺の足の間に移動したアキが、早速俺のモノを掴んで口の中に納めていく。 相変わらず躊躇の無いその行動や、アキの口の中の温かさ。俺のモノを咥えている姿を見るだけでもそれが興奮剤となり、ビクリと震える俺のもの。やがて舌が這わされて快楽が生まれていけば、瞳を細めながら何度も俺のモノがアキの口から出し入れされる様をじっと見つめて。 「え、っろぉ……根元までさ、ちゃんと口の中入れてね?全部、アキの喉の奥まで使ってやってよ」 「……んな事言われても出来ねえわ。お前の服の上で吐かれても良いわけ?」 「ん〜?アキのものなら別に問題無いけど。上からでも下からでも。何でも受け入れるよ?」 「それは俺が無理。入らねえ分は我慢してろ」 別にアキから出るモノなら何でも気にならないし、寧ろそれすらも愛おしく、汚れているアキの姿でも俺は全然興奮出来る。 無理と言われても試して見ないと分からない、アキが俺のモノを口の中に納めるタイミングでググッと腰を押し付けて喉奥まで突き立てるが、やはりそれは苦しいと俺の太ももを殴り、すぐに顔を離して睨みつけられてしまう。 伸ばされた腕で根元をぎゅっ、と握り締められてしまえば、瞬時に蘇るあの苦痛に口許を引き攣らせながら、冗談だと腰を引いて。 「っ……うそ、だってアキ。もうやらないからさ、それやめてよ」 「次はねえからな。大人しくしてろ」 二度目は無い、そう言われた言葉で見逃された事なんて今までの経験上にほとんど覚えが無ければ素直に分かった、と頷く事しか出来ず。 アキの喉奥まで入れてくれた方が最高に気持ちが良いのに。絶対。 ……仕方が無い、大人しくアキがやりたい様にさせてあげるのが今はベストな判断だと、根元に触れる指先に力は込められていないが、俺の行動次第ですぐに行動出来るようにと脅しの様に添えられたままのその存在はただの脅威でしか無く。余計な事はせず、ただ与えられる快楽に身を委ねていく。 裏筋から先の方、全体的に這わされるぬるりとした舌の感覚。俺のモノがアキの口の中に納まり、上下に扱かれる様に顔を動かされる度に手で触る時よりも心地良い感覚が、癖になりそうで気持ちが良い。 素直にその快楽を言葉にして伝えながら、はぁ、と甘い吐息を吐き出して。 「ん、はぁ……アキのくち、のなか、すんごいきもち良くてすき、ぃ…」 「……お前さ、このまま俺の口の中でイくのと、俺の中でイくの、どっちが良い?」 「それ、は……アキの中、の方がイイに決まってんじゃん。んね、はやく」 自分で精液を飲む。その条件で始めてくれた行為だが、気が変わったのか不意に並べられた選択肢。選ぶまでもなく、アキの中に決まってる。 そうとなれば早く中にいれてしまいたい。急かす様に緩く腰を揺らすが、そればかりは今すぐにでも出来る訳では無いと俺の腰に手を当てて止めろ、と制止されてしまい。 一度その気になってしまえば気持ちは昂るもので、何度も急かす様にまだかと問い掛けて 「アキ、まだ?俺早くアキの中にいれたい」 「……もうイきそう、って訳じゃねえんだろ?夕のもん入れる前の準備もやらなきゃいけないんだし、それまでの工程があるだろ。出す寸前まで口でやってやるからそれまで待ってろ」 「無理、待てるわけないじゃん。今すぐにでもアキとシたいんだってば。ね、途中でいいからさ、俺が中も解してあげるから手も外してよ」 「大人しくしてろ。今日は俺のペースでしかお前とやんねえから」 まるでお預け状態の様な言葉の数々に我慢ならないと、唇をむっ、と閉じて不満を表現するが俺の言葉がアキに認められる事は無く。 再び俺のモノを口に含んで舌先が這わされる感覚。確かに、まだイきそうな感覚までは遠いが、それまで我慢してなきゃならないのも中々苦だと、瞳閉じて下半身に与えられる刺激に集中する事で快楽を拾い集めて。

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