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※隠し事 17

「ッ!!おい、っ⋯!!」 「言ったじゃん。もう俺は何もしりませ〜ん。アキが謝ってくれるまでずっとこうしてま〜す」 「くそ⋯ッ、がっ⋯!!」 俺がくすぐる度に身を捩って何とか逃げ出そうと動き始めたその腰あたりにドカッ、と体制を変えて座り込み、身体の自由を封じてしまえば擽り続ける指先の力を一切緩める事はせず、徐にアキの耳許に唇を近付けてその耳朶にがぶり、と歯を軽く立てながら舌を這わせていく。 「ッ、夕!!やめ、ッろ⋯!って言ってン、だろ⋯ッ゛が!」 アキの言葉にだって耳を貸す気は全くない。 耳をかじかじとかじりながら耳の中に舌を差し込めば、更にびくりとアキの身体から震えを感じる。俺の顔を押し退けるように伸ばされた片腕を良いことに、隙の開いた片側の腕を衣服の中に差し込んでしまえば直接肌に触れて更に擽っていく。 「ッ゛っ、⋯!!」 更に直接的な刺激にアキの抵抗はより一層強くなり、再び俺の腕に爪がくい込んでいく。 普段から痛みに慣れっこな分、引っ掻かれたくらいは何ともない。寧ろそれがアキからの刺激で、状況的にも段々と興奮し始めている俺自身居れば、その刺激さえ心地よく感じてしまう。 どくん、と熱を帯び始めた俺の下半身に気付けば布越しにアキのものに俺のものを擦り付けるように腰をぐっ、と押し付けながら強弱をつけて擦り寄せていく。 やがてアキの眉間に皺が寄せられてくと共に、段々と息苦しさからかほんのりと血色良く色付いてくアキの頬。⋯⋯えっろ。 段々とアキの息遣いが少しずつ荒くなってるような、そんな気がする。 一旦休憩させてあげよっかな。 擽っていた手を止めて身体を起こせば、ついでに反省したかどうかの意思表示も兼ねて、アキの様子も探っていく。 「どうしよっか?ちゃんとごめんなさいって言える?」 「は、ぁッ⋯お、まえそろそろいい加減にっ⋯しろ」 だけど、そんな余裕は無かったのらしい。 荒れた息を整えながら必死に呼吸を繰り返す事に夢中になっていて、「ごめんなさい」の言葉を伝えるにはまだ気が向いてなかった。 「あ〜あ。せっかく許してあげようかなあって思ってたのに。じゃあ、もっかいやるから、今度はちゃんと反省してね?」 「⋯は゛ぁ!?⋯ッ、っ!!!」 ⋯ほんとは待ってあげても良いかなって思ったんだけど、なんかまだ⋯行ける気がする。 ただの俺の下心も混ざっちゃってるけど。 再びアキの脇腹を擽りながら、今度は反対の耳に顔を寄せて口付けていく。ぐちゅぐちゅ、と中を犯すように舌を差し込めば、俺の舌から逃れるように動くアキの顔に合わせて、俺も身を寄せてぴったりとくっ付いていく。 その間にもググッ、と何度も腰をアキの下半身に押し付けて何度も俺とアキのちんこを擦り付けるように腰を揺らせば、やがて布越しに感じる質感。 アキもちゃんと勃ってきてるみたい。 何度も腰を擦り付けながら、耳の中も容赦なく犯していく。そしてその最中には永遠に続く擽り攻撃。 「ッ、あ゛ぁもう⋯!!わか、ったからッ!!やめ、ッっ⋯く、っ゛⋯!!」 「⋯なあ⋯に?ちゃん⋯っと、言葉で教えて」 「もう、やんねぇッ⋯か、ら⋯!」 「何を?」 もう限界だとやがて諦めたように吐息混じりのアキの口からこぼれ落ちてく言葉。耳の中に差し込んでいた舌を抜いて身体を起こしながら、それでも擽っている指先の動きや腰の動きは止めずに、しっかりとアキの口から言葉を出させていく。 じゃないと曖昧な約束になっちゃうからね。 「も、ッ⋯ゲームやんね、えって言って、んだろ⋯ッ⋯!」 「その口。アキって言葉も乱暴なとこあるからさ、優しく教えてよ。なに?今日はもう、ゲームは?」 「しない、から、ッ!」 「しないから?許して?」 「⋯ッ゛、⋯ゆるし、て、くださ、い⋯ッ⋯」 「ん、上手に言えるじゃん。いいよ。ちゃんと謝れたし、許してあげる」 ほぼ先導する形にはなってしまったけど、それでもしどろもどろな言葉を並べて伝えられてく言葉に、うんうんと頷く。大満足です。 やっと脇腹を擽っていた指先から力を抜いて、そこを労わるようにそっ、と撫でてやれば、びくん、と身体を震わせながら、力の抜けたアキの指先が俺の腕を捉えて離されてしまう。 自由になった身体に力を入れる事も出来ずに何度も荒れた呼吸を繰り返すその姿をじっ、と見つめる。 さらさらな髪は乱れ、白い肌は真っ赤に染まっていて心なしか瞳も潤んでしまっている。血色よく赤く色付いた口元が呼吸を求め、薄く開く度に俺の胸がドキドキと高鳴ってしまった。 頑張って耐えてたけど、正直、もう我慢の限界かもしんない。

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