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※ 新しい悩み事 3
「ッ、!う、っぁ──⋯⋯⋯!!!」
加減なく扱かれる俺のちんこと、何度もごりごりと押し潰されるお尻の中の前立腺。
その2つの刺激が相まって気持ちよさが頂点を迎えたその時、ぶるり!と俺の身体が大きく震えて、射精する。
イっ⋯ちゃった。いつもより早かったかも⋯しれない。
もちろん、ちんこを触って貰ってたからってのもあるけど、それ以外にも俺のおしりの中で確実な気持ち良さが生まれて、それが快楽として伝わってた様だった。
経験したことの無い射精感。ぴりぴりと身体の中が震えて、頭が真っ白になっていく感じ。
だらん、と俺の身体は脱力し、イった余韻にぼけっと浸かる。
「もう少し続けるからな」
「⋯⋯はぁい⋯」
ほんとはもう少しだけ休みたかったけど、気持ち良い事に関しては俺の身体は正直だった。
イったばっかのお尻の中はさっきまでの曖昧な感覚から、めちゃくちゃ気持ちいいモノに変わっていた。
アキの指が中をぐるん、と擦る度、じわじわと溢れてく快楽。敏感に刺激を拾い上げて、すぐにまた俺の頭の中は真っ白になっていく。
確実にお尻の中を広げるように何度も俺の中でアキの指が曲げられて、ググッ!と中が押し広げられる感覚が伝わってくる。
最初はその圧迫感と痛覚に歪んでいた俺の顔も、今は多分⋯めちゃくちゃ気持ち良さそうに緩んでしまっているんだろうな。
「お前、俺よりここの才能あるんじゃねえの」
「⋯⋯っそ、んなの⋯わかんなっい⋯!!」
「だいぶ気持ち良さそうにしてるけど」
フッ、とわざと口許を歪めて笑うアキのその顔に、俺の心臓は不覚にもドキッ!と分かりやすく鼓動してしまう。
普段から省エネモードのアキが時々俺に笑いかけてくれるその顔に、俺はとっても弱かった。
綺麗な花がぱぁっ!と咲くみたいに、アキの笑顔はいっつも綺麗に輝いている。今の意地悪な顔だって正直めちゃくちゃ良かった。
⋯⋯俺の前ではいっつも笑ってくれてたらいいのに。
⋯でもまあ、無表情のアキだって大好きだけど。
合間にローションを足しながら俺の中を解していたアキの指先の動きがやがて止まり、ずるりと中から引き抜かれていく。
それだけでも十分に気持ちが良くて、ぶるっ!と足が震えてしまった。
そして、ローションを自分の手の中に新しく足しているアキの姿をじーっと見つめていれば、それを徐に自分のちんこに塗り付けて、全体に馴染ませるように緩く扱いている光景が俺の瞳の中に映し出される。
えっろぉ⋯!
アキのちんこ、めちゃくちゃヌメヌメしてるし。
⋯なんか、今更だけど⋯⋯相変わらず立派だなぁ。
その行為を目の前にしてしまえば、今からそれが俺の中に入ってくるのだと嫌でも自覚してしまう。ほんとに大丈夫なのかなぁ⋯。
「⋯ねえ、アキぃ?」
「何?」
「俺⋯痛くても頑張って耐えるから、その間俺の事ぎゅってしながら中に入れてくれる?」
「⋯⋯その体勢の方が余計キツそうだけど、それでもいいのか?」
「いいよ、大丈夫」
アキが触ってくれるだけで、何でも耐える事が出来る気がする。丁寧に慣らしてくれてはいたけど最初は絶対痛いもんだ。
⋯って、俺がアキとの初えっちをする前に色々と調べてたサイトに書かれてたから。
やがてアキのものが俺のお尻に宛てがわれると共に、アキの身体が俺にピタリ、とくっつき、俺の事を抱き締めてくれる。
⋯こんな事、滅多にないんだから。
というか、今までアキから俺に抱擁をしてくれた事なんて一度も無かった。
俺がいっつも一方的にアキにくっついてるからだと思うけど、アキから俺に、ってのがそもそも珍しい事なんだけど。
あっ!いや!⋯⋯そう言えば、寝てる時はいっつもアキからくっ付いてくれてたっけか。
でもそれは完全に寝静まった後で俺の記憶がない時だから、ほとんどノーカンって事で。
俺も負けじとアキの体をぎゅっ!と抱き締め返せば、やがてお尻の入口に当たってただけのアキのちんこが俺のお尻をミチミチと押し広げながら、中に入ってくる。
「い゛っ⋯!⋯⋯は、ぁ〜⋯!は、っ⋯⋯!」
やっぱ、想像してた通りの痛覚が俺のおしりの中をピキっ!と引き裂くように走っていく。
その瞬間、アキの細い腕が俺の身体を更にぎゅっと抱き寄せてくれて少しだけ中に入れるスピードもゆっくりと俺の事を気遣うようにしてくれた。
⋯っ、ほんとにアキって⋯かっこいい⋯なぁ
そしてアキの全部が無事収まったのか、ふぅと俺の上で息を吐き下ろしてるその姿をぼんやりと眺める。
「っ、全部入っ⋯た?」
「⋯⋯あぁ、そうだな。」
俺の問い掛けに対して何故か曖昧そうな表情を浮かべながらも、こくんと頷くアキの姿。
何の間だったんだろう。
そんな疑問を抱く前に、やがてゆっくりと動き始めるアキの腰。ぐちゅり、と俺の中からアキのが引き抜かれる度にそこから粘着質な音が溢れている。
俺のお腹の中を満たすようにアキのものが入ってきて、そしてまた引き抜かれていく。ゆったりとした動作で、なるべく俺が痛くないように。
俺のお腹の中はアキので満たされて、今にもはち切れそうな位の圧迫感でいっぱいだった。
「⋯っおい、ちゃんと呼吸してろよ」
「は、ぁっ⋯⋯!!すうっ⋯はぁ、あ゛っ⋯!」
いつの間にか、俺の息は止まってたみたいだった。
俺の背中をぽんぽん、と撫でるように擦りながら告げられた言葉。
その一言で呼吸の方法を思い出し、止まってた息を吹き返すように俺の肺の中に空気を沢山取り込んでいく。
吸って、吐いて⋯っ⋯吸って⋯はい、て!
⋯⋯アキのその一言のお陰でだいぶ俺の中から力が抜けたみたいだった。
俺の中に入ってくアキのがスムーズに何度も出し入れされる度に、窮屈さや圧迫感、そして痛みに混ざっていく前立腺からの快楽。
それは少しづつ俺のお腹の中にじんわりと広がり、その存在を知らせていく。
「ん、ン!っ、はぁ⋯⋯!ぁ、っ⋯⋯」
俺の声からも力が抜けてきた事に気付いたのらしく、思い出したかのようにアキのちんこが前立腺をごりごりと擦りながら腰を押し付けられていく。
中に挿れられる方も、案外気持ち良いかも。
アキの身体をぎゅっと抱き締めながら揺すられるがままに身を委ね、僅かな快楽をも拾い集めていく。
何でもいいから、とりあえず気持ち良くなりたい。
無意識のうちにアキのお腹に擦り付けてた俺のちんこに気が付いたのか、それをぎゅっと掴まれて中を突かれる動きと一緒にアキの手で扱かれていく。
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