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妖の世界で初めて会う人間と友達?
会場の戻ったと思ったら『それでは行ってくるからの』とか言って置いていかれたんだけど。
どうしろっってんだよ。
気を取り直して両手で前の方を隠しながら人間が集まっているところを探しプラグがあまり動かないようにゆっくり歩く。
一人で歩いている人間が珍しいのかそれとも人間が珍しいのからなのか知らないがジロジロと見られている。
見られているだけなのに俺は尻のナカがキュンキュンしてしまう。
その度にプラグが動いてしまって喘ぎ声をあげそうになり、俺のものは緩く勃ち上がってしまう。
極力妖たちと目を合わせないように歩く。
急に目の前でぽんっと軽い音が鳴ったと思うと目の前に花が現れる。
慌ててキャッチすると後ろからパチパチパチと手を叩く音が聞こえる。
振り返ると俺と同じような格好をした、おそらく人間が立っている。
「初めまして! 君もこっちの世界に迷い込んでしまった人間、だよね?
僕の名前は来栖 、来栖 品川 だよ。
どっちも名字みたいな名前でしょ?
是非とも来栖と呼んで、よろしく!」
勝手にパンツ越しに俺のプラグを押し込んできてビクッと飛び上がる。
急すぎて漏らしてしまいそうになったが慌てて俺も返事を返す。
「俺は日森 影道。影道でいい」
「なるほどね、ミッチーか」
「ミッチー!?」
俺の言葉を無視し嬉しそうに「ミッチーかー」と呟いている。
俺より身長は低くて幼い感じがするけど……
どこか、表らしさ、つまり見た目と中身の年齢があってなさそうな気がする。
「僕はさ、ご主人にさ妖術も教えてもらってこんなこともできるんだ」
パチンと指を鳴らすとともに俺の胸に何か違和感が現れる。
見るとこれまたグラビアアイドルが着るような、乳首しか隠せてない異常に布面積の少ないブラジャーがついている。
俺が先ほど散々舐められ触られた乳首の先がツンと布を押し上げ『いじめてください』と言わんばかりに主張している。
「何してんだよ!」
恥ずかしさでバッとブラを隠す。
来栖は面白かったのかケラケラ笑っている。
来栖はブラ越しに俺の右乳首だけをカリカリと引っ掻く。
「こんなにさ主張してるのをさ、僕は優しさで隠してあげたのに。
なんでそんなふうに怒るのさ」
「んっ、そ、そりゃ、こ、こんな女みたいに、ん、されたら。
あっ、お、お前だって怒るだろ」
「別に? 俺はご主人に可愛がってもらうときはつけてるけど?
ご主人が喜んでくれるんだもん」
喋っていてもカリカリかくのをやめないから右だけがもっといじめてと言わんばかりにぷっくりと膨れていく。
と同時に俺の下のものもムクムクと勃ち上がっていく。
先走りでパンツが濡れて前の方に大きなシミを作る。
だと言うのに左の乳首が刺激がないのが寂しい。
顔に出ていたのかわからないが来栖が俺の左の乳首もカリカリといじめてくれる。
俺は嬉しさで腰がモジモジと動いてしまう。
その度にプラグを締め付けてしまうし乳首は気持ちいいし射精 してしまいそうになる。
気を逸らすために来栖に話しかける。
「な、なあ、来栖も妖の世界へ迷い込んできたのか?」
「ううん、俺は自殺しようとしてたらさ、人間の世界にいた妖に拾われたんだよね」
「へっ!?」
「『人間の世界で死ぬくらいならこっちの世界で遊ばないかい?』って言われてさ。
もうどうでもいいし、って思ってついてきたんだよね。
いやーついてきて正解だったな。僕はこっちの世界の方が性に合ってる」
されるのもするのも好きだからね、と俺の乳首を両方とも強く引っ張る。
途端、俺はパンツの中でイッてしまう。
来栖はパッと手を離し意地悪く笑う。
ブラ越しにさらに大きく主張しているはしたない乳首と白く汚れたパンツを身につけた俺は内股になり両手で胸を隠す。
ん? でも妖に連れてこられた?
もう何百年も前に二つの世界は分断しているのに?
もしかして帰る方法があるんじゃ。
「な、なあ、もしかして来栖って人間の世界に帰る方法知ってるのか?!」
「え、知らないよ。あ、一言言っとくと俺がきたのは世界が分断する前だから五百年くらい前じゃないかな? 詳しいことはわかんないけど」
「ご、五百年?! え、なんで、来栖は人間じゃないのか?!」
「ううん、俺は人間だよ。けど妖は人間と違って死の概念がほとんどなくてさ。
『もういっぱい楽しんだし飽きたなー』って思ったらすうってこの世界から存在が消えちゃうんだ。
僕はご主人がもういっかなーって思ったら一緒に消えるように契り交わしてるから。
だからご主人が消えるまでほとんど永遠の命を持っているってことなんだよね」
ぽかんと開いた口が塞がらない。
し、死なない? 永遠の命だって?
言っている意味がわかるけど、頭が理解するのを拒否している。
つまり、ここにきた俺ももう帰れないし永遠に生き続けるってこと?
もう戻れないんだと思うと涙が溢れてくる。
そんな俺を見た来栖が慌てたように話だす。
「だ、大丈夫だよ。
まだ君はご主人の妖と契りを交わしてないだろ? それならまだ僕のようにはなってないし、それにちょっとした噂なんだけどさ」
来栖が他には聞こえないように俺の耳に囁く。
「人間の世界と妖の世界を行き来できる方法があるらしいんだ」
ぱっと顔をあげ来栖に詰め寄る。
「戻る方ほ、んぐ、」
「しー! ……本当かわからないんだ、僕も噂で聞いただけだし。
でも、君が戻りたいって言うなら戻る方法探すの協力するよ」
「ほ、本当に?」
「もちろん! ……代わりにさ、僕の友達 になってくれない?」
「え、それぐらい全然いいけど……」
ん、なんかルビがおかしくなかったか? と思ったけど、来栖の顔がぱあぁっと明るくなったのを見てまあいいかと思ってしまう。
「僕、人間の友達 って誰もいなくてさ。こっちの世界に来てから会う人間は君が二人目だよ!
もう一人の子は、妖怖がってほとんど出てこないんだよね……」
「えっ、二人? 俺ここ来た時もっと人間いたような感じしたんだけど」
「ああ、あれは人間じゃないよ。変化の練習してる妖だよ。
僕の姿真似て一緒に遊ぶんだよ」
「ひゃう!」
こうやってね、と俺の乳首を上から押しつぶされ俺は変な声をあげる。
恨めしげな視線を送るけど来栖はケラケラ笑うだけだった。
まあ、お互いの世界閉ざされてるしそんなたくさん人間がいるなんて思ってはなかったけど。
でも、よく考えたら三人もいるんだ。俺以外誰もいないって状況よりよっぽどいい。
一人は友達になれた。
もう一人は多分、俺の前に体舐められまくってたやつだろうな……
(体舐められたこと思い出してまた俺のチンコが勃っていることに気づかないふりをする)
ほとんど出てこないてことは会うこと難しそうだけど。
気を取り直して!
人間の世界へ戻る方法探すぞ!
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