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遊びにイキました
あれから結局戻る方法はわからず数日経った。
俺は昼夜問わず表 に体を開発されている。
今日は朝まで縄で縛られ放置されていた。終わった後には全身優しく温かい布で拭いてくれ、縄の跡を労ってくれた。
いいやつすぎんだろ。
本当に表に拾われてよかったと思う。
そんな折に俺宛の手紙が飛んでくる。
ここの世界では実際に手紙が風に乗って飛んでくるのだ。
妖術で風を操って飛ばすらしい。
手紙の主は来栖だった。
『久しぶり! 元気だった? 来栖だよ。
あのさ、この間話してたことなんだけど、ちょっと面白い話を聞いてさ。
手紙では書けないからもしよかったら俺のうちまで来てくれないかな?
ミッチーのご主人が許可したら手紙についてるタグに向かって僕の名前呼んで!
そしたら僕のところに一瞬で来れるからさ』
と言った内容だった。
「表、表〜。俺ちょっと友達の人間のとこ遊びに行ってきていい?」
「うむ……まあ良いが後ろのぷらぐは絶対に抜いてはいけぬぞ。
あと首輪とリードも一緒につけていくこと」
と渋々ながら許可が出たため俺は来栖の名前を呼ぶ。
びゅうっと強い風が吹いたかと思うと俺は知らない大きな屋敷の前にいた。
で、でっけぇ……
圧倒されているとポンッと軽い音と共に見知った顔が現れる。
「いらっしゃい、ミッチー!
こっち、こっちだよ」
挨拶もそこそこに来栖が俺のリードを引っ張り乳首を引っ掻く。
「今日はブラしてないんだ、乳首丸見えじゃん。
しかもパンツの後ろ膨らんでるしでっかいプラグ入れてきたんだ」
紐パンの紐を解かれ隠していたものも露わになる。
普段は尻の穴にピッタリふたするようなプラグなのに今日はナカがハートの形、尻のそとに出ている方はダイヤの形だったからパンツを履いていても丸わかりだった。
というより、これは正しくはプラグではない。
二人で片方ずつ尻に挿れて使う用のものだから。
そう言っても来栖は「へぇ〜?」なんて意地悪い笑みを浮かべるだけだった。
来栖に引っ張られ家の中に入る。
途端、来栖の顔がニィと悪戯を思いついた子供のような顔をする。
「ここなら誰かに聞かれたりはしないからさ」
来栖が座ってよ、と言ってくれるがあいにくプラグが入っていてうまく座れない。
来栖がドーナツ型のパイプ椅子を持ってきてくれたから穴にプラグが入るように合わせて座る。
なぜか来栖は俺と向かい合うように俺の上に座ってくる。
両方の手で俺の乳首をいじめながら聞いてくる。
「人間の世界に戻る方法なんだけどさ、うーん……本当なのかわかんないけど聞いたんだけど。
えーっとね、みっちーは並行世界ってわかる?」
「へ、並行世界?」
「えっと……他の言い方だとパラレルワールド? って言い方があるらしいんだけど」
パラレルワールドなら聞いたことがある。
確かある過去を始まりとしてそこから分岐していく感じだ。
もっとわかりやすく言えばゲームで出された選択肢ををどっちか選ぶことによって物語が変わるって話だ。
その物語の分岐ルートが数えられないほどにたくさんあるってこと。
「それ、それっ、なら、んあ、わ、わかりゅ、けどっ! て、止めてっ?」
「う〜ん? つまりなんだけど……今のみっちー以外の世界線があるとするじゃん?
こんなふうに妖の世界に来ちゃったみっちーと人間界にいるみっちーとその他いろんな分岐があるわけじゃん。
その中でも妖の世界に来ちゃったみっちーの分岐がもう一つあることが重要なんだ。
もう一つある妖の世界にいるみっちーがさ、『妖の世界に残る』って決断をするともう一つの世界線でのみっちーは人間の世界へ戻るための扉が開くらしんだよ」
来栖が乳首を強く引っ張った瞬間に射精する。
……どういうことだ?
全然わかっていなさそうな俺をみかねて来栖が俺から降りる。
筆を取り出したかと思うとインク忘れちゃった、なんて言って俺の精液を筆ですくって俺の体に描き始める。
「待って、待ってくすぐったいっ! ひあぁっ!」
「だってミッチーが理解できないとダメじゃんか。
あっ、もう、そんなに射精 したら図がぐちゃぐちゃじゃん。
最初から描き直しだよ」
精液で湿った筆はは手とも舌で舐められた時とも違う感覚が体を襲う。
何度もイッてしまって腹は精液まみれ、腹には描けないとなると今度は顔に描いてくるけど面積が狭いから描けずにすぐにやめてしまった。
自分の精液の匂いがツンと鼻を刺す。
最終的には両太ももに図を描かれ、なんとなく理解できた。
簡単に言えばどこかの別の世界線の妖の世界にいる俺が『妖の世界に残る』って決断をすれば俺は人間の世界へ戻れるってこと。
なるほど、とは思うけど問題は。
「その別の世界線の俺と連絡を取る方法がないってこと、なんだろうな」
「そうなんだよね……
でもミッチーは何かの偶然でこっちに来ちゃったし可能性があると言えばあると思うんだよ」
筆は飽きたのかまた俺の乳首で遊んでいる。
右はカリカリとしつこくかきながら左は赤ちゃんのようにチュパチュパ吸っている。
確かに俺がそうなったように他の世界線の俺が来ている可能性も考えられる。
けど、中には妖のことを祓ってやる、なんて過激派の俺の世界線とか、来て早々死んじまってる世界線の俺もありえるわけだ。
そうだったら詰みだ。
二度と戻れないだろうな。
でも。
「戻れなかったとしても困ることって何かあるのか……?」
「ミッチー……」
「あ、これって表、俺のこと飼ってる妖に言ってもいいのか?」
「もちろん、ミッチーがいいなら。
あ、このこと書かれた本あるんだ。これも渡しておくよ」
渡された本は随分と分厚くたくさん栞が挟まれている。
来栖も俺のためにこんなにやってくれたんだと思うと泣きそうになる。
ぐしぐしと目を擦る。
「あ、そう言えばなんだけどさ、前妖と契りを交わしたら永遠の命が、って話したじゃんか」
「うん。それがどうしたの?」
「その契りってもし妖と交わしたろどうなるんだ?」
「えっと簡単に言うと妖と契りを交わすとその妖に命を捧げることになるんだ。
だから契りを交わした妖が死ぬまで死ななくなる。
あとはその妖と子作り出来るようになるんだよ。妖と人間なら男でも妊娠できるから安心して大丈夫だよ」
「いや、何も安心できないんだけど……
えっと、その契りはどうやってするんだ?」
「ああ、それはご主人とセックスするんだよ」
「よしなら大丈夫だ」
「へぇ〜? もうしたことあるんだ?」
来栖が椅子の下に手を入れ俺のプラグを揺する。
「ち、違うっ。
してないって意味で大丈夫だって言っただけで」
「じゃあ、今セックスの練習しようよ
……契り交わす時、死ぬほど大変だからさ」
言うが早いか俺のプラグを抜きさる。
俺が軽くイッているのもお構いなしにベットまで引っ張られる。
腰の振り方、気持ちよくできる咥え方、さらには体を拘束されてディルドを抜き差しされまくった。
イッてもイッても、もっとできるよね? なんて言われて休む暇なく遊び続けた。
俺は日が暮れるまでイキまくり快感に溺れまくった。
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