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第5話 先輩と、ひとつになりたい(1)★

 二人分の体重を受け、ベッドがきしむ音を立てる。不破は犬塚を自室に招き入れるなり、その小さな体に覆い被さって唇を重ねた。 「ん、む……先輩っ」 「……待ちきれねえ。服、もう脱がせちまうけどいい?」 「え、あっ」 「犬塚も、俺のこと脱がせて?」  答えも聞かぬままに、犬塚の手を取って自分の方へと持っていく。すると、犬塚はおずおずといった調子でシャツのボタンに手をかけるのだった。 「ううっ、恥ずかしい……」 「脱がされるのが? それとも脱がすのが?」 「ど、どっちも!」 「だよな。お前、ほんっと初々しくて可愛い」  口づけを何度か交わしながら服を脱がせ合い、素肌を重ね合わせる。  不破が首筋に唇を這わせれば、犬塚はぴくりと体を震わせた。  やはり緊張しているのだろう――あくまでも優しく、鎖骨にかけてキスを落としていく。 「んっ……先輩、やさしい」 「ったり前だろ。お前を傷つけることなんて、ぜってーしねェよ――ま、意地悪なことはしたくなっけどな」  言って、今度は胸元へと手を滑らせた。犬塚の乳首は淡いピンク色をしており、こう言ってはなんだが、男心にクるものがある。 「乳首、ピンク色なのな」 「あ、あんま見ないで……赤ちゃんみたいでやだ」 「いーじゃん、可愛くて。俺は好きだぞ?」 「っ、ん――」  指先で撫でまわすと、犬塚の口から微かに吐息がこぼれた。  最初は何の反応もなかったそこだが、不破の愛撫によって徐々に芯を持ち始め、ぷっくりと主張を始める。突起をつまんで指先で転がしたり、爪を立てて軽く引っ掻いたりと刺激を与えてやるたび、犬塚は身をよじらせて快感に震えた。 「乳首で感じんのかよ。やっぱやらしいな、お前」 「ん、ふ……ちがっ」 「違わなくないだろ? 素直じゃねェな」 「ひあ、ぁ……ッ」  乳首を指先で押し潰せば、即座に上擦った声が上がる。慌てて口元を抑えたようだが、なんら意味をなさずに犬塚はただ瞳を潤ませた。 「ち、乳首で感じてなんか……ない、もん」  しまいにはこの言い様だ。恥ずかしいのか、随分と往生際が悪い。  だが、それがまたいじらしく、つい嗜虐心を煽られて苛めたくもなってしまう。子供じみているのはお互いさまだ。 「ほー? じゃあ、こっちのはどう説明すんだ?」  不破はニヤリと笑って、犬塚の下腹部へと手を伸ばす。  そこはすっかり膨らんでいて、ズボン越しでもわかるほどに張り詰めていた。形を確かめるようにやんわり握り込むと、犬塚は恥ずかしげに眉をひそめる。 「や、あっ、にぎっちゃ……」 「チンコ、もうこんなになってんじゃん。乳首触られんの気持ちよかったんだ?」 「っ、ん……先輩のいじわるっ」  もう言い逃れはできないとみたらしく、犬塚は顔を真っ赤にして目を伏せた。  そんな姿にまた煽られながら、不破は犬塚のベルトを外していく。 「これじゃあ、キツいよな」  言いつつ、下着ごとズボンを引き下ろして足から抜き取る。すると、反り返った陰茎がふるりと震えて姿を現した。  勃起していてもどこか控えめな印象だが、皮は剥けかかっており、先端からは透明な蜜が滲んでいる。彼の興奮が伝わってくるようで、思わず不破は舌なめずりをした。 「これ、なんか美味そう。ちょっと舐めさせて?」 「へっ? あ、先輩っ!?」  戸惑う犬塚をよそに、屹立に舌を這わせる。根元から先端までをなぞるようにして辿っていけば、犬塚はビクッと腰を跳ねさせた。

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