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finger10

 お風呂でえっちなんていつぶりかなあ。  帯乃はタヤを縁に追い詰めながら考える。  メンバーが泊まった夜に、酔った勢いで五人で乱交した時以来かな。  あのときはネコにされちゃったんだよね。 「あッッ、ちょ……帯、んあ」 「気持ちいーい?」  ヌルヌルと湯の中で手を滑らせる。  声が反響する。  のぼせそうだ。  だから、興奮する。  ほら。  汗と涙にぐちゃぐちゃになっちゃって。  喘いで溺れて。 「んくッ」  達したタヤのモノを優しく撫でる。 「タヤちゃんの精液プールになっちゃったね」  白い液体が溶けていく。  タヤは非難めいた眼で睨んだ。 「そんな、言い方……しないでくださいよ」  その首に吸い付きながら尋ねる。 「なんで?」 「ふあッッあぁあ、く……帯乃さんはっ、あこ……がれの人なんで、す、から」  ピタリ。  愛撫を止める。  タヤが息も絶え絶えに帯乃を見つめた。 「……僕がエロいと嫌いになる?」 「なっ」  濡れた瞳で。  泣きそうに。  タヤはおどおどと手を振る。 「ち、違いますっ。なにがあっても帯乃さんは俺の神です!」 「へえ?」  一瞬で悪どい顔に戻った帯乃がタヤの後ろに手を回し、割れ目に指を這わせる。 「ひゃんっ?」 「じゃあなにされても良いよね」 「そっ……それとこれとは」 「同じ」 「違いますよっ」 「あーもう、うるさいな」  帯乃は立ち上がってタヤを湯船から引っ張りだし、ぬめった床に押し倒した。  冷たさが走り顔を歪めるタヤの耳を強く咬む。 「ぁああっ」 「……黙ってヤられちゃいなよ」 「キャラ変わってませんっ?」  帯乃はにいっと笑んでキスをした。  桃木にしたのより遥かに優しいキスを。 「もっと違う僕を見る?」

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