「ダメだって、今リツに触られたら.....我慢きかなくなる」 切羽詰まった表情を浮かべて首を横に振り、唇を軽く曲げる必死な様に俺は言葉を飲み込み、顔を隠すように頭をくっつける。 「.....な、なんかしてねェと、おかし、くなりそ、う、なんだ」 クリクリと内部を指で捏ねられ、全身がじっとりと汗に濡れてくる。変な声まで漏れてしまいそうで、必死に奥歯を噛み締めるが、限界に近い。 「ッく、ッう、はァ、はあ、あ、あアッ」 背筋から手足に痺れが伝わって堪えきれず、声が零れ落ちてしまう。 「おかしく、なっていいよ.....リツッ、すきだ、なあ、すきなんだ」 泣き出しそうな声で耳元で囁かれる言葉に、全身がぞわぞわして指を受け入れた内部が熱くなってくる。 何故か大丈夫だと感じて、必死に擦り寄るこの逞しい男がなんとなく可愛く思えてくる。 「さ、くッ、や、も、ッ.......ッで、ちまう、ッから」 首を左右に振って快感から逃れようとする腰をぐいと掴まれ、指をズルッと引き抜かれると、一気に太い軸でググッと内部を貫かれ、頭がぶっ飛ぶように真っ白になり、背筋が反りかえる。 「ッひぐ、アアァァァァァァッ！！」 下半身が痛みに麻痺したように感覚がないのに、ビシャビシャと精液の飛沫が散っているのが、視界の片隅に映る。 目を見開いても何も見えず怖くてもがくと、ぐいと矢倉の身体に抱き込まれ背中を擦られる。 「リツ、ッ.....だ、だいじょうぶ.....？リツ.......ごめん、でも、うれしい.....」 暫く俺の震えが収まるのを待つと、ゆっくりと中をかき混ぜるように揺らし始める。 頭から何もかも剥がされるような感覚の中で、俺は胎内の熱を求めて矢倉に縋り付くしかなかった。