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第22話

 チュっ 「わっ!」  なになに??  なにー!?  もしかして…… 「キスされた!!」 「アイル様のお耳があまりに可愛らしかったもので、つい♪」 「あわわわ」 「食べてしまいました」 「耳は食べるものじゃない!」 「存じております。ですので、キスしたのです」 「ヒャア〜!!」  やっぱりキスだったー★ 「あなたは私の選んだmein Schatz(愛しい宝物)。そして、あなたも私を選んで下さいました」  だから私は…… 「ヒトのβであるあなたをΩにしました。 あなたが私の子を生んでくれるように」  俺が、魔王の…… 「ランハートの子どもを……」 「はい」  バサリ  刹那、シーツが宙を舞った。  俺の視界を覆って……違う。  ハッと息を飲んだ。  シーツが宙を舞ったんじゃなくって、白いシーツがひらめいたのは、俺が…… (押し倒されたから)

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