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第33話
好き……
どうしてだろう?
好き……
なぜだろう?
好きな気持ちが溢れてくる。抑えられない。
「ぎゅう〜」
体が密着する。体温が熱くなる。上昇した熱が鼓動を打ち鳴らす。
トクン、トクン、トクン
「抱きしめるとあなたがもっと近くなるから、もっともっと抱きしめたくなります。痛くありませんか」
「大丈夫」
「でしたら……ぎゅう〜♥」
体がもっと深く、もっと熱い温もりに包まれる。
「あなたをΩに目醒めさせてあげます」
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