48 / 103

第48話

「三条はなににする?」 「おにぎりにします」 明太子も美味しい。 五目も美味しい。 けど、梅干しですっきりするのも良い。 と言いつつも、新作も気になってしまう。 「野菜も食え。 味噌汁も」 いつの間にか籠を持っていた長岡は、サラダも籠に入れている。 良く見れば、インスタント味噌汁まで。 本当に過保護な人だ。 「分かりました」 「あと、古津先生に栄養剤かなんか見てきます。 ゆっくり選んでいてください」 「はい」 おにぎりに向き直り、今度こそ吟味する。 普通の量でも足りるので2、3個。 サラダや汁物もあるので大丈夫だろう。 明太子とツナマヨ、それから五目ご飯のおにぎりを選び、長岡を追い掛けた。 「決まった?」 「はい」 「なら、籠に入れてください。 一緒に買った方が早いですから」 身を屈め栄誉剤を選んでいた長岡は、棚から1本を選ぶとスラリとした指がそれを掴んだ。 「なら、俺が支払います」 「先輩を立ててください」 手の中のおにぎりも取られ、スタスタとレジへと向かう。 本当に、過保護だ。

ともだちにシェアしよう!