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第59話

「…なんか、えっちすぎませんか…」 「なにがだ?」 「この状況…」 「恋人と部屋に2人っきりだぞ。 あといつキスすんだよ」 そう言えば、それもそうか…と納得したような顔をする。 この場合はチョロいのではなく、素直だ。 そんな素直な子にえろいことをするのはすごく楽しい。 だって、自分からとあとは自主的に学ぶしかないのだから。 どちらにしても、自分にとっては美味しい。 三条も恥ずかしがる。 Win-Winだ。 張り出した喉仏を舐め上げると喉が震えた。 それと同時に、鼻にかかった声が漏れる。 慌てて口元を押さえるのが、またグッとくる。 「俺しかいねぇだろ」 「正宗さんのだから、恥ずかしいんです…」 「じゃあ、他の人なら良いのか? 五十嵐先生とか古津先生とか」 「駄目ですけど…。 そうじゃなくて、正宗さんが原因で正宗さんの耳に届くから…。 それに、変な声ですし」 「俺が出させてんならイイ声に決まってんだろ。 それに、萎えねぇの知ってるだろ」 「それは…」 珍しく照れの方が強いのは昼飯のせいか。 三条らしいと言えばらしいが、古津の発案だと思うと少しだけ面白くない。 「じゃ、声出したらキスマーク付けるか」 「え…?」

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