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第71話
ウィンナーもプリプリで美味しいし、アルコールも美味しい。
特別アルコールが好きだという訳ではない。
アルコール入りとノンアルコールで同じ味の飲み物があれば後者を選ぶだろう。
だからといってアルコールが嫌いな訳でもない。
酔うような飲み方もしないので、味で決めているだけだ。
「美味しいです」
「酒よりつまみか」
パリパリとたこせんを食べていると、服に溢れていないか心配になる。
服ならまだ良いが、床を汚すのも気を付けたい。
時々下を確認しながら食べ進めていく。
たこせんべいにたまご焼きとソースとマヨネーズだけでも十分に美味しいのに、そこにたこ焼きまで挟んだら美味しくない方がおかしい。
叩き割った胡瓜に塩昆布とごま油を和えたものもさっぱりして美味しい。
隣に座る長岡は、時々此方を見ながらアルコールを嗜んでいる。
それがすごく大人っぽくて少しだけ恥ずかしい。
「な、独り占めして良いんだろ。
生徒たちに大人気じゃねぇか」
「目新しいからですよ…。
それに、大人気は正宗さんの方です。
相変わらず生徒にモテモテじゃないですか…。
他の先生にも絡まれてましたし」
「へぇ?
良く見てくれてんだな」
見なくたって目に入る。
そうでなくとも目立つ外見だ。
飛び出ているなと頭を見付けるのは造作もない。
背の高い子が増えてきてはいるが、それでも目立つ。
視線を向ければ、嬉しそうな顔をする異性が周りにいるのも見えてしまう。
高校生の頃もよく見ていたが相変わらずの人気だ、と。
それでも嫉妬の類いをしないのは、こうして2人の時間に愛情表現をしてくれるから。
甘やかしだけではなく、行動でも伝えてくれる。
だから不安にはならない。
「なら、この週末は遠慮しねぇで遥登の好きなだけ独り占めしろよ」
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