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第75話
脱がせっこ、なんて可愛いものじゃない。
もっとえっちで、勃ちそうな脱衣を済ませる。
雄おすしいとでも言えば伝わるのだろうか。
脱いだ服を洗濯機に入れていくところに家庭的を感じるが、正直それどころではない。
「ひっさしぶりだな」
「そ…ですね」
「遥登が未成年ぶり?」
「そ……んなに…」
もし、長岡の言う通りなら2年以上ぶり。
2年ぶりに一緒に入浴している。
それだけ間が開けば羞恥心も戻ってくる。
いや、そもそも一緒に入浴に慣れていた訳でもない。
やっぱり恥ずかしい。
「見ない間に筋肉ついたな」
「ほんとですか?」
「腕とかしっかりしてる。
首も、細せぇけどこことか筋肉だろ。
明るいところで裸見るとよく分かるな」
つつ…っと僧帽筋に触れられお湯が跳ねた。
「そんな期待してくれてんなら、腹の掃除済ませてベッド行こうぜ。
目一杯、期待に添えられるように頑張るよ」
「え……と、」
腕を捕まれ湯船で立ち上がるように誘導されると、長岡はシャワーへと手を伸ばした。
慣れた手付きでヘッドを外し、にっこりと微笑む。
「少し我慢な」
「1人ででき…っ、まってくださいっ」
グッとケツに、ピンポイントに押し当てられ慌てるしかない。
だって、立っているとはいえ湯船の中だ。
湯船から出て鏡の前も恥ずかしいけど、汚いよりはマシ。
なのに、長岡はシャワーのコックを捻る。
「はいって…」
腕を掴んでもやめてくれない。
そんなの分かってる。
分かっているけど、長岡に触れていないと不安だ。
「おお…い…ですから…」
「あぁ、軽くだけど飯食ったもんな。
じゃ、肩まで浸かれよ。
冷えるぞ」
「大丈夫です…、湯船の外に、」
「独り占め出来るのは嬉しいけど、新学期早々風邪引いたら大変だろ。
三条先生」
恋人の腕の中に抱えられるように湯に浸かれるしか選択肢はないらしい。
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