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第78話

「……、あ…の……、口を…」 「んー? 口?」 「くち…、開けてください……」 “もっと”と言われて思い付くのは、深いキスだ。 深い…、舌を舐めるえっちぃやつ。 長岡が教えてくれたキスなので、長岡好みだと思う。 それをしたからといってトイレに行かせてもらえるとは限らない。 このまま湯船で…なんてことだって可能性としてはある。 それでも、恋人の思うままに動く。 「口…、」 腰を少しだけ上げてキスをする。 すると、長岡は漸く口を開けてくれた。 その隙間から舌を入れるとすぐに舐めてくる。 「…っ」 ペチャッと舌がぶつかり、それから縁をなぞるように舐められる。 だけど、長岡の口から舌が出てしまうと追われることもない。 あくまでも自分から、に意味があるらしい。 「……ん、…」 「えっろい顔」 「それは、正宗さんです…」 「じゃ、もっとえろい顔にしてくれよ」 ちゅっと頬にキスをし、また舌を入れるキスをする。 「もっと舐めろよ」 「…っ」 「ほぉら」 キスをしながら舌先を軽く食むと空気がかわった。

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