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第84話

シャツを脱ぎ捨て素肌を晒すと目を逸らされた。 見慣れた…というか、同じ身体なのにだ。 この意識してますとばかりの反応は気分が良い。 家族のような関係になってもダレていない証拠だ。 まぁ、この関係にダレていないのは三条だけではないが。 この薄っぺらい身体も好きで興奮する。 ボトムスと下着を剥ぎ取り、シャツと一緒にベットの隅に放る。 どうせ後から洗濯するんだ。 「身体起こせるか。 そのまま俺の脚跨げ」 「え、丸見えになります…」 「丸見えって、セックスすんだろ。 んなの今更だ」 恨めしそうな顔に自分のボトムスも下着と一緒に脱ぎ落とす。 お揃いだ、と見れば、それはそれで顔を真っ赤にした。 本当にコロコロ表情がかわって飽きない子だ。 豊かな表情に、丁寧な口調、学習能力の高さから大人びても見えるが羞恥心も高い。 よく食べ、よく学び、そうして穏やかに育ったからこそ、三条なのだろう。 例えば、今の三条を象取るなにかが欠けていたとしても惹かれたただろう。 それでも、今、目の前にいる恋人はその全てを得て恥ずかしがっている。 その事実に触れていることがすごく嬉しい。 「ケツ触んぞ」 「ぅ……、」 ローションを纏った指でアナルに触れるとぬるっと入ってしまいそうだ。 風呂で弄りすぎた自覚はあるから敢えて口にはしない。 そのままアナルの縁にローションを纏わせるように撫でる。 時々はくっと口を開けても撫でるだけだ。 すると、もどかしいのか三条がしがみついてくる。 「……ん、」 吐息と共に声を漏らした。 快感と理性を戦わせているらしい。 身体は気持ち良いことに反応するが、理性としては恥ずかしい。 三条らしい反応に気を良くし、指の腹ででアナルをトンっと叩いてみた。 すると、指を飲み込みたいとばかりにアナルが反応する。 こういう年相応の男の反応がすけべで最高だ 「痛くねぇか」 「…は、い」 「なら、指入れんぞ」 「…っ」 ゆっくりとローションのぬめりを借りて指を差し入れると、きゅぅっと締め上げてくる。 指に纏わせた分だけでは足りないので後から注ぐとして、今は久しぶりの行為に痛まないようにすることが優先だ。 1本差し込んだ指をぐるっと動かしローションを擦り付ける。 それから抜き差し。 丁寧にしていると三条の腰が揺れはじめた。

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