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第86話
アナル用のローションは乾きが遅い。
それでも、足した方が負担が減る。
「遥登、ローション足すから少し冷たいぞ」
久し振りの行為ということもあって三条はいつも以上の羞恥心をみせている。
こんな風に素っ裸を見るのも見せるのもいつぶりか。
なのに、脚を跨がせて向かい合っているんだか照れもするだろう。
熱い吐息が肌に触れるのが擽ったいが、笑うわけにはいかない。
受け入れる三条の方がうんと負担が大きい。
それを受け入れてもらっているんだから。
だからこそ、せめて少しでも痛みなく快感だけを渡したい。
「は、……っんん」
一際高い声が漏れた。
けれど、すぐに閉じ込められる。
「口噛むなよ。
噛むなら肩に噛み付いとけ」
唇を噛んで切れでもしたら大変だ。
ほら、と腕で誘導すると、小さく噛み付いた。
遠慮がちではあるが恋人の性格を考えれば満点だ。
「もう少しだけだからな」
頷くのを確認してから中にローションを注ぎ込み、奥まで塗り拡げていく。
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