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第90話
三条はキツく目を閉じているが長岡は違う。
様子を見ながら行為を進めても大丈夫か確認をしている。
キスの最中に目を開けているのが三条に分かってしまえば、物凄く照れ抵抗するだろう。
手で目を隠したり。
いや、それはそれで良い。
苦しそうな様子もないので、もう少しだけ深く舌を差し込んだ。
その時、ちゅっと舌を吸われた気がした。
みるみる内に真っ赤になっていく顔。
腕に触れている手も力が入った。
どうやら、完全無意識にししてしまい、それを自覚してしまったらしい。
舌を抜き、口を離す瞬間に、かわりとばかりに指を差し込んだ。
唾液を混ぜ合わせるように舌をいじれば困ったような顔をする。
けれどやめない。
困ったような顔であっても、嫌そうではないからだ。
それに後孔はきゅーっと吸い付いたまま。
嫌なら身体に力が入り、違う締め付けをするはずだ。
「もっと吸ってくれよ。
ココ、舐めてやるから」
「ぁっ、」
上顎を指の腹でなぞり上げると喉を晒した。
本当に敏感な場所だ。
皮膚が薄いからか。
粘膜だからだ。
理由なんてなんでも良い。
三条の喜ぶことをいくらでも与えたい。
セックスなんてそんなエゴのぶつけ合いだ。
「ま…っ、へぇ」
噛まないようにするいじらしさも、今は自分を煽るだけ。
三条らしくあればあるほど、自分を焚き付ける。
「待って良いのか?
ケツは喜んでるぞ」
先程からユラユラと揺らいでいた腰。
それで待てなんて、三条自身も生殺しだろうに。
それでも、待って良いのか?と意地悪く問えば、真っ直ぐな目が水分量を多くした。
ほんと、かわんねぇな
安心する。
この2年間、かわってく姿を隣で見ることの出来なかった時間が多すぎた。
だからこそ、かわっていない姿を見ると安心する。
心が狭くて結構だ。
もっと沢山見たいし知りたい。
そう思うのは好きな子だからだ。
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