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第91話

指を引き抜き、お詫びに軽くキスをする。 「動くから抱き付きな」 「…はい」 素直に腕を回させると、ゆっくり腰を動かす。 焦らなくても時間は沢山ある。 恋人を気持ち良くさせることに十二分に時間を使う。 「…ぅ、……んん…」 引き抜くと纏わりついてきて、押し付けるとぎゅっと締め付ける。 肉の生々しい感覚に頭がビリビリするようだ。 「あー…、すっげ」 久し振りの生に興奮しているのか、腰が止まらない。 こんなの理性が飛ぶ。 滅茶苦茶に犯したい。 けど、奥歯をグッと噛み締めその衝動に堪える。 独り善がりはオナニーだ。 だが、これはセックス。 三条と気持ち良くなってこその行為だ。 「まさっ、さ」 「きもちいな」 「ん…っ、」 三条の脚が律動に合わせて揺れる。 薄い胸が酸素を取り込みヘコヘコと動いている。 見慣れたそれ。 何度も頭の中で繰り返し思い出していたそれ。 恥ずかしがる顔も、低い声が上擦るのも、何度も想像した。 その度に1人でした。 だけど、今は違う。 目の前に大切な子いて、1番深いところで繋がってる。 それだけで射精しそうなほどしあわせだ。 「ぁっ、おくっ、まっ…て……」 「好きだろ? こーこ」 「ん゛ッ、」 「ここも」 「ま゛…っ、さ…、」 前立腺も良いが、三条はその奥も好きだ。 S状結腸なんて最初は吐いていたのに、今はこんなに甘ったるい声を出す。 頭の良い子の学習能力の高さをこんな形で生かしているなんて、準備室の─学校の誰も知らない。

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