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第93話
「ま、さ……ぁ…」
泣きそうな声に海綿体に血液が更に集まる。
最低な性癖だと思われようが、この子にさえ好かれていれば他はどうでも良い。
「イきそう?」
「いっ、きたい…」
「イきたいなぁ」
当の本人はイイところで動きを止められ、もどかしそうに腰を揺さぶる。
けれど、自分で動かしたところで三条の体位では動きにくくイくことは叶わない。
三条から動くならバックが動きやすいのは当然だ。
正常位、それもしがみつきながらでは動きが制限される。
だからこそ、イかせてください…と言ちている。
「脚、腰に回してみ」
素直に腰に脚が回ってくる。
その太股を指先でツツ…っと紙の上から触れるようになぞると、ビクッと脇腹を蹴った。
こんな敏感なら構いたくなるのは当然だ。
「腰揺らしやすくなったな」
そういうことではない。
そんなの分かっている。
分かっていて言っている。
だって、その方がセックスに溺れた姿が見れて良いだろ。
「…ぁ…、」
「やぁらしい動きをした方が気持ちいんじゃねぇの。
動いてみな」
「は…い…」
回すように揺らめかすその動きの艶かしさといったらない。
性のにおいのしない子のセンシティブな姿は、なんでこんなにも興奮するのだろう。
日本人の変態性だろうか。
まぁ、今は他人なんてどうでも良い。
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