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第96話

深く息を吐きながら三条に体重を乗せる。 つい潰しそうだと思うが、三条も男。 自分を抱き留めるだけの力を持っている。 あったかくて、同じボディソープのにおいがして。 その奥にしっとりとした汗のにおい。 本当にセックスをした。 なにも気にせず。 その快感は簡単に賢者タイムを許してはくれない。 暫く無言のまま呼吸だけしていた。 頭がグルグルと色んなことを考えるが、口から出るのはいつも通りのもの。 「あ゛ー…、やっべぇくらい濃いの出た」 「…なんて、反応を…したら…、」 「素直な反応」 「う、れしい、です」 飾らない関係の心地良さに、つい笑ってしまう。 なんでこの子の隣はこんかに心地良いんだろう。 愛猫が好む日向のような居心地がする。 「もっかい」 「え? 嬉しい、ですか…?」 「セックス」 「え、もう…?」 「30代舐めんなよ」 肩に噛み付き、また腰を降る。 ナカに出した精液が掻き混ぜられ、空気と一緒に捏ねくり回され卑猥な音がする。 それが恥ずかしいのか締め付けは先程よりキツい。 ナカは自分のカタチに馴染んでいるはずなのに、きゅっ、きゅっとしゃぶってくるのがすごく可愛い。 「ぃ゛…た、」 犬歯が食い込むも、これは本気の声ではない。 どこまでしても受け入れてくれるのか。 三条の愛の深さとマゾヒストさを改めて感じる。 「おとっ、…はずっ、か…ぁっ、…ァッ…」 「ケツから、すげぇ音してるな。 なんの音か、言えよ」 「せっ…ぇき…、まさ、まっ、さ…さの、…あっ」 「なんて」 「まっ、いえなっ……、」

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