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第98話

やばい… ケツから精液が漏れそう… 久し振りのセックス。 それも見境なく激しいものだった。 あられもない姿を晒し、恥ずかしいのに気持ち良くて。 頭が馬鹿になった。 だけど、すごくしあわせだ。 吐き出された精液も、すぐに掻き出さなくては分かっていても嬉しい。 まるで執着心だ。 なんとか半身を起こしてティッシュへと手を伸ばす。 数枚引き抜くと後ろへと宛がった。 あれだけ恥ずかしい姿を晒しはしたが、流石にベッドに精液をお漏らしするのは避けたい。 「遥登、水。 あとタオル」 肌色を隠した長岡からカップを受け取る。 1口飲み込むと、すーっと身体の真ん中が冷たくなって気持ちが良い。 身体に籠る熱が心地好く冷えていくようだ。 タオルも手渡されると、サイドチェストから更にお尻拭きを取り出した。 「使うか」 「あ…、ありがとうございます」 この顔からお尻拭きを手渡されると、すごい背徳感がある。 そういうプレイのように思ってしまう自分が嫌だ。 「飲んで軽く拭いたら風呂行くぞ。 飯食えるなら、温めなおして食おう」 「はい」 「気持ちかったか?」 「え…、と、」 「ん?」 やわらかな顔に胸がキュッとする。 無自覚のこの顔からしか得られない栄養がある。 「はい、……すごく」 その言葉を聞くと、今度は眉を下げて笑う。 すごく好きだ。 「すごくか」 「はい…」 「俺も、すごく気持ち良かった」 「…それ、は…、」 照れてしまいそれ以上は紡げなくなる。 けど、長岡はそれに満足そうな顔をするからいい。 言葉も勿論大切だけど、伝えたいことが伝わっていれば他のところから伝えたって構わないらしい。

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