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第100話
壁に手を付くと長岡がシャワーコックを捻った。
足元にお湯の跳ね返りが当たる。
大きく当たらないのは長岡が温度を確認しているから。
生々しい優しさに引っ込んでいた羞恥心がぶり返す。
「遥登、大丈夫か?」
「はい…」
「触るぞ」
「は、い」
ケツに触れられ、やわらかくなったアナルに指が埋め込まれる。
痛みはない。
異物感だって、さっきまで埋まっていた長岡のモノに比べたら可愛いものだ。
それでも、こんなに明るい場所で近距離でマジマジと見られるのはとても恥ずかしい。
それも後処理だ。
精液を掻き出すだけという行為で喘いでしまうのを見られてしまうわけで。
知られているといったって、見られて平気ということと同意ではない。
「……ぅ、」
「痛いか?」
「痛く、ないです…」
「ならそのまま楽に喘いでろ。
痛かったら手を払え」
生々しい…
支えにしている腕に額をくっ付け、アナルを締めないように息を吐く。
これはセックスじゃない…
いやらしいことじゃない…
いやらしいことじゃ…
きも、ち…い……
「少しお湯入れるぞ」
「ぁっ…」
「立てなかったら教えてくれよ」
「は…ぁ、…い」
なんて間抜けな返事だろう。
だけど、それが今の精一杯な返答だ。
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