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第104話
「悪い、助かるよ」
「いえ。
これくらいさせてください」
洗い物を申し出ると長岡は渋ったが、洗濯をしたら良いという提案に渋々頷いた。
ついでに風呂掃除も済ませたらしく、捲らなかったのかボトムの裾が少し濡れている。
「濡れてますよ」
「あぁ、ずり落ちてきて面倒だったからな。
ま、その内乾くだろ」
さも当然のことのように隣に並び、茶碗を拭きはじめた。
これでは分担した意味がないような気がする。
それより裾が濡れて冷たくないか。
そういうところから冷えるんじゃないか。
隣を見上げると目があった。
「ん?」
「濡れてるの気になります…」
「俺は遥登のケツの方が気になるけどな」
「け…、つって…」
「久し振りにがっつりしたろ。
違和感とか大丈夫か?」
「……大丈夫です」
セックス後の締まりきらない用な感覚はあるが、痛みはない。
いや、締まりきらないと言うのは語弊があるかもしれない。
締まってはいる。
……多分。
長岡のモノで拡げられ、馴染んだせいだ。
まだその感覚が抜けないだけ。
…………多分。
「顔、真っ赤じゃねぇか」
「誰のせいですか…」
「んー、俺」
隣で満足そうな顔をしするから、まぁ良いかと思えるのは惚れた弱みか。
それともやっと恋人としてこんなに近くで過ごせて浮わついているのか。
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