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第107話

長岡のお陰かホームシックになることはない。 賑やかな家から静かな一人暮らしの部屋へのギャップを感じることもない。 そもそも1人でぼーっとしている時間も多いのでそんなに感じないのではと思っていたが、それにしたって長岡のお陰だ。 優しい人の横顔へと視線を動かすと、今日もEラインが綺麗だ。 「どうした?」 「いえ、綺麗だなぁって思って」 「どこがだよ。 普通だろ」 「基準が高過ぎですよ」 パーツも配置も高品質だと思う。 歳を重ね、出会ったばかりの頃より色気も増している。 大人の色気というのか。 ワインのように月日が本人を更にレベルアップさせている。 老けた印象もないし、精力も衰えていない。 「高校の時と全然かわらないです」 「言い過ぎだろ。 遥登は大人っぽくなったよな」 ゲーム画面はいつの間にかポーズ画面でとまっている。 すり…っ、と頬を撫でられると体温があがるようだ。 やっぱり色気にあてられる。 「正宗さんの色気の方がすごいんですけど…」 「どこがだよ」 「鏡見ますか?」 「見なくていいよ。 俺の顔だろ? 興味ねぇよ。 あるのは、遥登」 「また、そういうことをさらっと…」 「事実だし」 色気はすごいが、中身は優しくて気遣いも出来て、時々サドいけど、本の虫。 そういうのところをまるっと含めて大好きだ。

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